2001年08月15日(水) |
ブリュノ・デュモン2本立て@三茶中央シネマ |
ブリュノ・デュモン監督 *ジーザスの日々*LA VIE DE JESUS*1997.仏 少年フレディの退屈な日常が描かれたデュモン初監督作品。 *ユマニテ*L'HUMANITE*1999.仏 少女強姦殺人事件に関わる刑事ファラオンの捜査はさほど描かれず 彼の日常と彼が想いをよせるドミノとの関係が主に描かれている。 「ユマニテ」とはフランス語で「人間性」の意味。
18禁だったりしたのですが...(笑) どちらの作品も決して美しいとはいえない俳優たち(というか素人らしい) が出演してるのでなんか妙にリアル。これと言ってヤマもなく、退屈と言えば 退屈。でもそれがこの映画の魅力なのかも?ストーリーは全然進まないし、 ムダに長いようにみえるシーンがいっぱいあるのだけど、全体に漂っている 閉塞感はこの長い長い時間の使い方によってにじみ出てくるような気がした。 ストーリーとか音楽とか、そーいうのがないと言えばないので、映像に すべてを頼ってるというか...。 ジーザスでは青年の、ユマニテでは中年の、どーしようもない感情がひしひし と伝わってきた。時間の軸がずれているのはもしかしてこっち側なのか? 唐突に終わるラストも、こちら側に考えるすきを与えてくれてて私はスキ。 でも好き嫌い別れるだろーな、デュモン作品って。
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