おならでぃず
ライブ&映画のくり的感想。

2002年06月04日(火) ヤン・シュヴァンクマイエル短編特集上映@渋谷UPLINK FACTORY

観たいと思っていた彼の短編特集があるのを見つけたので行ってみた。
結局ABCの3メニュー全部観た。Aをちょっと前に観て、あまりに面白すぎたので、
今日は会社を3時に早退する計画で、4時からBを観て、6時半からCを。
全19本。彼の世界にすっかりハマりこんでしまった。めちゃくちゃ面白いよぉ!
すぐ思い出せるように簡単にメモっておこっ♪

A*『ジャバウォッキーその他の短編』
「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガルの最後のトリック」1964,12min
 *仮面を付けた2人の紳士が舞台上に現れ不思議な手品を披露し合う作品。
「J.S.バッハ-G線上の幻想」1965,10min
 *バッハの曲に合わせひび割れた壁や風にさらされた窓、錆びた鉄枠などが映る。
「家での静かな1週間」1969,20min
 *人目を避けて一軒の家にやってきた男はドアにあなを開け覗くと家の中の物が
  各々独自の理論で動く非現実的な世界がそこにはあった。
「庭園」1968,17min
 *暫く振りに会った友人の家に招待されると、人々がまるで生け垣のように
  手を繋ぎ家の回りを取り囲んでいた...
「オトラントの城」1973-79,18min
 *幻想小説の舞台が実は東ボヘミアにあった城だという仮説を現地で学者が
  解説するテレビ番組的趣向。
「ジャバウォッキー」1971,14min
 *「鏡の国のアリス」に登場する怪物ジャヴァウォッキーを主題とした作品。


B*『ドンファンその他の短編』
「棺の家」1966,10min
 *指人形が一匹のモルモットをめぐり殴り合う、スラプスティック・グロテスク・
  コメディー。
「コストニツェ」1970,11min
 *15世紀のフス戦争の死者数万人の人骨を集めた納骨堂を映し出す、圧倒的な
  ドキュメンタリー風作品。
「エトセトラ」1966,7min
 *「翼,鞭,家」の3つのエピソードで構成される2次元アニメーションの作品。
「アッシャー家の崩壊」1980,16min
 *アッシャー家の崩壊する様が、泥の粘土や木の根、朽ち果てる椅子等で
  表現されていく。
「レオナルドの日記」1972,12min
 *レオナルド・ダヴィンチの作品がアニメーションとして動き、それに合わせ
  サブリミナル的な映像がコラージュされている。
「ドン・ファン」1970,33
 *放蕩息子ドン・ファンは許嫁を弟に奪われ、父親にも見放され、復讐を行うが...


C*『ヤン・シュヴァンクマイエルの不思議な世界』
「部屋」1968,13min
 *部屋に閉じ込められた男が、飲めないビール、座れない椅子、崩れるベッドなど
  部屋の「悪意」に徹底的に振り回される。
「陥し穴と振り子」1983,15min
 *ポーとリラダンの原作を元に異端審問官に囚われた男の脱走を描いた作品。
「男のゲーム」1988,15min
 *サッカーの試合が一転し大殺戮的暴力シーンに変わるブラック・ユーモア・
  アニメーション。
「闇・光・闇」1989,7min
 *小さな部屋の明かりがつくと粘土の手が現れ、次々に体の各部が登場し結合。
  部屋いっぱいになった身体は暑さに身をよじりながら電気を消す。
「自然の歴史」1967,9min
 *昆虫、鳥類、魚類と、自然の歴史を標本や剥製、図版などで皮肉に描いた作品。
「対話の可能性」1982,12min
 *食器や文房具などの顔を飲み込み合う「永遠の対話」、男女の粘土の像が
  やがて一体になる「情熱的な対話」、2人の男の口から出るものの調和が
  失われやがて衝突となる「消耗する対話」の3話で構成された作品。
「地下室の怪」1982,15min
 *地下室にじゃがいもを取りに行く少女を黒猫が邪魔し、不思議な出来事が起る。


一気に観てテーマというかそういうものが何となくみえてきた気がする。
それぞれの作品のもつものと相互に関係しあっているものなどなど∞
人形だったり粘土だったり「物」だったりの「顔」からはあからさまに表情が
見えない分、それが見える時よりももっと見えてくるものがあるという気がした。
実際の人間が出てくる作品の俳優もわりと無表情だったりして。
(そう言えば全然違うけどアキカウリスマキ作品も無表情が故ってのあるし)
物と人の境界線が曖昧になってくる。そういうの区別しないというかね。

しかしまぢで面白かった☆面白すぎた☆☆☆
各メニューで、中でも特別格別面白かったのは、
A→「庭園」「家での静かな1週間」
B→「ドン・ファン」「棺の家」
C→「男のゲーム」「対話の可能性」「部屋」「地下室の怪」

あーていうかホントは1個1個について全部語りたいー(笑)
しかし、一番観やすいはずの最新作をまだ観てないというのはどうなの?
長編作品の「悦楽共犯者」からハマりはじめたこの人の作品、長編1作目の
「アリス」はビデオ屋にあるの見つけたので今度借りるとして、観損ねた
「オサテーネク」に早く辿り着きたいなぁ��


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