a fish called datsu -だつという名の魚-
indexpreviousnext


2000年11月02日(木) だつ子の食いしん坊ばんざい・ケーキ屋編

 何か食べ物について、通ぶったことを書くのは却って野暮臭いことだとは思うが、こればかりは書かずにいられない。ケーキ屋の価値はシュークリームで決まる。それは何故かというと、カスタードクリームのうまい店は他の物もうまいはずだから。そして自分でシュークリームを作ったことのある人だったら分かると思うが、シュー皮をふっくらカリッと焼くのは実は難しいのだ。シュー皮をオーブンから出すときの頃合いを間違うと、一瞬にしてしぼんでしまうからだ。
 そして、私がこれまで一番おいしいのではないかと思うシュークリームの一つが、帯広の六花亭のものだったりする。私は銀のぶどうの物よりもおいしいのではと思う。それはカスタードクリームがとろりとしていて、バニラの香りがきいているから。小さくて、安い(1個80円)ところも、もう一個食べたくなる理由の一つだろう。六花亭はうまいお菓子屋 (例えば柳月とかアンデルセンとか、名前は忘れたけど団子がとてもおいしいところもある)がひしめく帯広でも別格といえる店だし、全国的にも有名なところだ。あそこは本当にネームバリューに恥じないおいしい物を作る。
 近所のケーキ屋、Sに行ってみると、モンブランがモデルチェンジしていた。これまではSのモンブランは、黄色いマロンクリームが乗っていたが、それが茶色になっていたのだ。見た目も高級感が増し、味もこくがでて目新しい感じだ。Sの息子は最近までよそのお菓子屋で修行していたのだが、帰ってきてからはこれまでのお店の定番に今風の味と飾りになった。でも、モンブランについて言えば、小さくなったし(上から見れば分からないが、横から見れば違いが分かる)、中身はちょっとパサパサしている。クリームの入れ方で改善を試みているのは分かるが、洋酒を仕込んだらいいのではないかと私は思ってる。
 それをSの店員に言おうかどうか、ちょっと迷ってる。次にSに行くのはいつだか分かんないし、近所だから気をまずくするのも利口じゃないからだ。でも言わなきゃ、あそこのモンブランはずっとパサパサのままなんだろうなあ。
後日談(2001/5/17記)
 アンデルセンは商標の都合で、名前をクランベリーと改称して営業中。スウィート・ポテトがおいしいお店です。でも、スウィート・ポテトが売りなのに、なぜにクランベリー?


だつ |MAIL
ゆにばーさる日記すくえあー
NEXT RANDOM LIST Join us!