「にこにこばかりもしてられない。」
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帰り道、ひげ君が「余生」の話を始める。
「ボク、余生は山奥に山小屋建てて、窯も作って、 焼き物焼いて暮らそうかなぁ。」 「へぇ。わたしはやだなぁ。」 「なーんにもないとこで、のーんびりと、 焼き物やいて、畑で取れたもん食べたりして。」 「・・・・。なぁ、その畑は誰が世話すんの?」 「きゃおちゃん!」 「にわとりにえさやんのも」 「きゃおちゃん!」 「そのたまごでごはんつくんのも」 「きゃおちゃん!」
アンタ、それ、私には、ちっとものんびりした余生じゃないよ。 やなこった。
どんな人生後半の過ごし方がいいのかと、そのときすこうし考えた。 物の少ない生活がしたいな、と思った。 要らないものはみんな捨てて、 必要なもの少しだけで、シンプルに暮らしたいな。
本を読んだり、ネコの寝てるのを眺めたり。 すこうしだけ美味しいものを作って、食べる。 仕事もしたいなぁ。
思い浮かんだビジョンに、満足していたが、 あれ、と、気がついて、慌てて、ひげ君をつけたした。 すっかり忘れとった。ごめんごめん。 あはははははははは。
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