「にこにこばかりもしてられない。」
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いつも、ヒゲ君は朝起きて着替えをするときになって、 「ボクのベルト、どこ?」 と、必ず言う。
で、私は、必ず、 「昨日どこで(ズボンを)脱いだの?」 と言う。
いちいちズボンから引き抜いたベルトを、 朝着替える服の上一式の上において、枕もとにお供えしておくのは、 甘やかしすぎだ!と、 子供が生まれてから、 自分で脱いだものは自分でちゃんと洗濯カゴに入れる方式を採用した。
ですが、これが、なじまない。
で、今日も 「僕のベルト、どこか知らん?」 「知らないよ。」 「二階かな?」 ズボンははいたが、そのまま、ほけーっと口をあいている。
ええいっ! 「とってきたげよか?」 「うん。」 遠い目をして、あさっての方向にうなづく。
だんだんだん!と階段を駆け上り、 テレビの前に小山になってる昨日の服からベルトを引き抜く。
まったく、毎朝、毎朝! ベルトを輪にして両手で持ち、 勢いよくビシィっ!と打ち鳴らしながら、階段を下りる。
「♪ろーれん、ろーれん、ろーれん!(ビシィッ!) ろーれん、ろーれん、ろーれんろーはーいっ!!♪(ビシィッ!)」
「な、なに?」
目が点のヒゲ君の眼前で、ビシィッ!
「からまうっ!(ビシィッ!)らぃろみーっ!(ビシィッ!) らぃろみーっ!(ビシィッ!)からまうっ!!(ビシィッ!)」
「ひぃ!」
「やぁああーーーっ!(ビシィッ!) ろーはいっ。 わかったら、明日からちゃんと、自分で持ってきなさい。」
「ふ、ふぁ〜い…。」 「言っとくけど、あそこで3人ともキラキラしてるから、 今後うかつにおいとくと、゛ローハイド用゛として 大切におもちゃ箱にしまわれたりするからね!」 「え。ふわー!なんちゅことすんねんー!」
ほーほほほほ! ハウディ!
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