「にこにこばかりもしてられない。」
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短歌誌の主催先生からお花が届いた。
立派なお花。立派なお名前。 お花に添えられた先生の名札をみながら、ああ、そうか、と思い当った。
この先生、わたしのうちの隣町にある浄土真宗の大本山の管主さまだった。 寺内町の広がる大きな町の本山の管主で、併設の仏教系学園の学長で、 つまりは仏さまのプロだ。
ああ。 そうか、だから、おかあちゃん、わたしが電話しやすいように 先生のあて名書きをした封筒を、よくわかる所に置いといてくれたのか。
お花のお礼の電話をかける。
母はまだ、お戒名をいただいてないんです、という話になって、
先生、先生にこんなことを申し上げるのは まったく釈迦に説法で、ご無礼なことですけれども お戒名、というのは あちらへいってからの名前だと聞きました。
でしたら、 とても乱暴なお願いを申しあげるようで、わたしもどうかしてるとおもうんですが 先生に、母の名付け親になっていただくわけにはいかないでしょうか。 きっと、母がいちばんうれしいことだと思うんです。
わたしでよければ、つけさせていただきましょう。
先生以上に母が喜ぶ名付け親はないです。
母が一番好きだった短歌会の主催で とてもとても母を大事にしてくださっていた先生に 母の名前をつけていただくことになりました。
おかあちゃんよかったね。 きっとむこうで、先に逝かれてるおともだちに、 「わたし、先生につけてもうたわー!」って得意げな顔で自慢するに違いない。(そういう人:B型)
いただくとかえって、つけづろうございますから、なにもいただきません。 と先生がお布施を断られたことも 「わたしの実力やわー」とか言って自慢するに違いない。(そういう人:辰年)
おかあちゃんの、徳、やと思うよ。 存分に自慢したらいいよ。 編集する コメントする
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