「にこにこばかりもしてられない。」
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母の戒名をお願いした先生からお手紙が届いていた。 急ぎません、とお伝えしたのに1月2日に出していただいてある。 先生、せっかくのお正月を暗い気持ちでお迎えになったのではなかろうかと痛む。
達筆でかかれた、母の名前は 「明るくこだわりのない方でしたから」と明浄院 「アララギのアラの音をとって」安楽 こんなご縁は、母の徳だなぁ、と思っていたけれど 戒名にも徳の字が入った。
やっと、名前がついた。
先生に電話でお礼を申し上げる。 しっかりお礼を、と思うのに すてきな名前をつけていただいたご縁のありがたさに やっとこれで一区切りがついたと思う安堵に 次々と感情がこみあげてきてしまって声が詰まる。
情けないわたしを電話の向こう側で 待っていてくださる先生。 ゆったりと間をおいてかけてくださる言葉があたたかい。 電話を終えてから自然と合掌。 まことに徳の高いお坊さんて、すごいなぁ。
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