「にこにこばかりもしてられない。」
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辛抱するクセが邪魔をして ときどきゆるんで泣き出しそうになるのを こらえてしまいながら暮らしていました。 胸骨が痛い。 痛い痛い。いたたた。どうしたらこんなとき。
泣いたらよい。 と ぼんやりわかっているのに なにか、どこかに鍵がかかっていて泣き出しそうになるたびに がちん、と涙にロックがかかる。
泣くには どうしたらよいの。
などと 少女でもあるまいに こんなことがわからない。
甘えたらよいのだよ。 と、灯りが見えた。
ああそうか。明快。 母に甘えればよいのだ。 おかあちゃんに。 子どものときに痛いようと泣きついたように。
悔むことがいっぱいあるよ。 聞きたいこともいっぱいあるよ。 おしゃべりしたいよ。 見せたいことがいっぱいあるよ。 見ててほしいこともいっぱいあるよ。 できなくて、痛いよう。おかあちゃん。
やっと 鍵が外れて 泣きだせました。 泣いていると ハルさんが必ずなでなでしてくれます。
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