「にこにこばかりもしてられない。」
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施設に暮らすおじさんのためにも 相続を済ませて土地の売却をすすめなくては。 と、いく度相談しても 「うーん、まだおちついてからでないと。」 「いやいや、実際相続が全部すんでから。」 などという兄。
土地なんて、簡単に売れるものではないよ。 とていねいに説明してみるが 「わしのすむとこがなくなるやんけ」という。
それは、あなたがどこに住むか決めて自分でするていうてたやんか。 関東へ行こうかとか、土地の処分が終わるまで市内で賃貸借りようとか。 ・・・あてが、ないのか。もしかして。
むむ?むむむ?とゆっくり尋ねた結果をまとめてみると
仕事の収入がない。 ややこしいことひとりでようせん。
ということらしい。
「そんでなぁ、京都の骨董屋に【柿右衛門の壺】売ろうと思ってメールしてんけどなぁ、 あれ、作家の作品ちゃうから、そういう骨董屋には売れへんねん。 どうしようかなぁ。」
「掛け軸もなぁ、いろいろ出して見てんけど、値打ちがわからんねん。 誰に見てもうたらええやろ。掛け軸屋、てあんのか。」
・・・・・・・・。 あ、そう。
ひとときでも、 「お兄ちゃんだって男だもの。大人だもの。いろいろ考えがあるに違いない。任せておこう。それも自立の第一歩よ。」 と思ったわたしが至りませんでした。
バイト探せ。 今すぐ働け。引っ越し代を稼げ。 ハローワークが態度悪いのは知ってる。 ハローワークが嫌ならコンビニの深夜バイト募集の張り紙を探せ。 駅の無料バイト誌もらってこい。
近所に賃貸を探すからここに来い。来て働け。 実家の中のものを勝手に売るな。 不動産の売却はわたしがする。 ドコモケータイも解約しなさい。ソフトバンクケータイを1台送る。以後の連絡はそれでしろ。
わたしから一切金の仕送りはないと思って自活するんだ兄よ。
ていうか あ ん た 兄 で す か っ
うへえ〜ん。(泣)
とはいっても やっぱりおにいちゃんだから、ほうっておけない。 あんなでも。
下は、苦労するぜ。
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