BLACK!!
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いやー、終わった終わった。 完膚なきまでに終わっただよ。
思い返してみても二人の楽しい思い出しかない。 でも彼女はその裏ですごい苦しんでたんだな。 俺は知らず知らずのうちにプレッシャーをかけてたんだ。 まったく気づかなかった。 俺が子供だったばっかりに…。 結局、彼女はこれ以上俺を無駄に心配かけたくなかったってことだ。 だからわざと嫌われるようなことして俺と別れようとしたんだ。 仕方ねぇよな。どうしようもねぇ。
しょうがねぇや、もう。 終わっちまったことだ。 まーた以前のモテない俺に逆戻りだなw 次の恋を探すことにするよ。 世の中にはたくさんの女性がいるわけだし。 この夏の思い出は心の奥に大事にしまっておく。 どうしたって彼女が俺の初めての女性だし。 忘れることなんか一生できねぇけんど、思い出としてしまっておくことはできる。
もう泣くのはおしまい。 携帯番号も消去した。通信方法はもう存在しないんだ。 他人だ。今日から彼女はただの女、今日から俺はただの男。 これでいいんだ。もともと一緒になれない二人だったんだ。 それは二人とも最初から分かってたんだもんな。 それでも一緒にいたかったんだ。 一瞬だけ、この二人は無敵って思えたこともあったし。 そういう瞬間を他人と共有できるってめっちゃ素敵やん?
マジありがとうな。 来世では一緒になろうな。 今の人生ではちょっと障害物が多すぎたんだ。 だから今の人生はそれぞれ別々に頑張ろうぜ。 俺も仕事頑張って一人前の格好いい人間になるよ。 だからお前も夢を叶えて、困っている人を助けてあげてやってくれな。 もし万が一また会えることがあったら、またカラオケにでも行こうぜ。 あ、またオススメの映画あったら教えてくれよ。
色々伝えたいことはあったけど、それは胸にしまっておくとするよ。 ただ「ありがとう」って言葉だけはなんとか言えたから良かった。 それじゃ、さよなら。
やべぇ、もう泣かないはずなのに、涙が止まらねぇやw
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