2004年05月26日(水) |
第311話 見知らぬ生き物 |
昨日の朝、前夜の強い雨で濡れた道を歩いていたら、生まれてはじめて見る生き物に出会った。
輪ゴムみたいな色で、長さ30センチ、ミミズのように節があって、幅は6〜7ミリくらいのヒモ状の生き物が、ゆっくりゆっくりうねりながら土の上を動いていた。
「うわっ!気持ちわるッ!」と心で叫びつつ、気持ち悪さのあまり目が離せない。 ノアがフンフンとそのあたりの匂いをかいでいるのをいいことに、思わず見つめてしまった。 完全な「怖いもの見たさ」ってやつ。
ミミズと違うのは、やたら体が平べったいのと、頭が小さなTの字型をしているところ。
うー・・・思い出すだけで気持ち悪い。
ノアは、私があまりにじっとその生き物を見つめるものだから、 (ん?なあに?何見てるの?) と言うように私の顔を見上げ、視線の先を見て小首を一瞬傾げたかと思うと
フガッ!!
嫌そうに鼻から息を吐いて後ずさった。 あー。。。 お前も嫌か?嫌だよねえ。気持ち悪いよねえ。
とりあえず何でも匂いをかいだり舐めたりするノアなのに、その生き物には近寄ろうとしなかった。 私が見た瞬間に感じた嫌悪感のようなもの、ノアも感じたのかな。
動物の脳には、見知らぬ生き物を見たら警戒するように設定された部分があるらしいけど。 私もノアも、その生き物によって同じ反応を示したのがなんだかおかしかった。
それにしても、この年になるまであんな気持ちの悪い生き物、見たことない。あれに比べたらミミズは無邪気な天使に見えるよ。 なんか邪悪な感じがしたんだけど、あれ、いったい、何? 知ってる人がいたら教えて欲しい。。。。
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