2006年05月15日(月) |
第589話 狼型とジャッカル型 |
今ね、コンラート・ローレンツの「ソロモンの指環」を読んでるんだけど、その中に犬のことを書いてある章があるのね。
ローレンツ博士はその中で 「犬の先祖をたどっていくと、狼型とジャッカル型に分かれる。」と。
「狼型は」 ・一度自分のリーダーを決めたら一生忠誠を誓う。 ・ほかの人間の指示を受け入れない。 ・だからといって主人に全てを捧げるわけではなく、自分の世界を持っている。
だそうな。
「ジャッカル型は」 ・主がいてもほかの人間にも満遍なく愛想がよい。 ・大人になってから飼い主が変わっても受け入れることができる。 ・常にリーダーたる人間の挙動に目を向け、いつでも相手をしてくれることを期待している。
だそうな。
んと・・・
ラブラドールは間違いなくジャッカル型だよね? そして柴犬は狼型だよね?
今までずっとね、日本犬ってなんであんな武士道なんだろうとずっと不思議だったのね。 「飼い主にのみ忠実」、とか「二君に仕えず」(だっけ?)とかの武士道をなんで日本の犬は体得してるのか常々不思議だったのよ。
やっと納得がいきました。 いわゆる日本犬って、狼型なんだね。
そしてノアは間違いなくジャッカル型だと思ったよ。 きっと何か私に起こってよその家にもらわれていってもきっと新しいリーダーにいっぱいなつくような気がするわ。
いつでも私の動きに気を張り巡らして 「遊ぶ?遊ぶ?お出かけする?」って聞いてるし(笑)
コンラート・ローレンツの「ソロモンの指環」は動物好きなあなたなら楽しめると思います。 ヤゴからカラス、犬、サルまでを「拘束することなく自由に」ペットにしつつ研究していたローレンツ博士の暮らし、面白いわー。
博士の奥さんもお父さんも只者じゃないわ。
カラスのところが傑作だった。
そしてさすがサイエンティスト、絶えず比較し分析し推測し、結論付けてる。 面白いわ!!! 図書館に必ずある名作らしいですね。 借りて読んだけど、買って手元に置きたいと思いました。
|