2006年08月22日(火) |
第616話 仔猫が来た(2) |
お友達のお友達の猫を預かってきた夜。 「こりゃーえらいことになったなー」と思いました。
最初は丁重だったノアが、猫に威嚇されて興奮して飛びつこうとするし、仔猫はシャーシャーフーフーいいながらノアに近づこうとするしだったのです。
仔猫のギャク君は生まれて初めて見たであろう犬が、敵だと一瞬のうちに判断したらしく。 視界にノアが入ると背中を弓なりに丸めて威嚇するですよ。
自分がノアの一口サイズであることはこの際気にならなかったらしい。
で、リビングと和室の境のふすまを閉めてギャク君を保護隔離。 ノアはふすまに体当たりして「開けろー!」とやってましたっけ。
 隔離された部屋でくつろぐちびたとギャク君。
常にちびたや私が大事そうに守っているので、侵入者に近寄れずいらつくノアちん。
 (パピコの袋の味見してやるー!)
昼間はちびたが面倒を見るはずでしたが、何かあったらギャク君もちびたも可哀想なんで私が店に連れて出勤。
なぜか店では動きが3倍速になるギャク君。
 広々した待合室で一人運動会状態。
 私のリュックに潜り込もうとして荷物が多くて入れず、「ぶみいっ」と抗議の声をあげつつ奮闘したり。
3日もすると、ノアは仔猫にガウガウ言ったらいけないことがわかった模様。 緊張の面持ちで眺めたり匂いを嗅いだりしてました。
ギャク君のほうは相変わらず攻撃威嚇の態度を変えず(笑) かわいい牙をむいてました。
ノアがやっと仔猫になじんだ頃に仔猫返却。 ちびたは「さみしい・・・」とぼんやりした顔。 「いらないんだったらうちで貰おうよ。」とまで。
「俺は猫は苦手だし面倒は見ないよ。」といいつつ一番細やかに世話をしていた兄ちゃんは「面倒見ないやつに限って寂しがるんだな。」とクールな一言。 でもちょっと寂しそう。
ノアちゃんはみんなの気持ちが自分の方に向いてくれたので一安心した様子。
 はー、やれやれ。
トイレ砂の中でちゃんとおしっこもウンチョスもしていたギャク君。 手間がかからずいい子でした。
でもひとつだけギャク君の思い出が我が家に残っています。
ちびた「うわっ!オレの掛け布団が一箇所シッコくせえっ!!」
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