弱Sonファイブ
はい、おはようございます。 加護でございます。 ... いきなり電話が かかってきました。 第一声の 「バンドのー」 っていう言葉が、 akiraちんの 「こんばんみー!」 と似たような 熱量と軽さがありました。 「何の話だっけ?」 って言うと、 「ボーカルが逃げたんで、 代わりに電話かけてほしいって 言われたんで...」 「ああ、そういやあの人 旅行中とか言ってたね」 「ハハ、どんな音楽が好き?」 「ハイスタとケムリ」 「ああ、じゃあ、 ○○とか○○とか○○とかは?」 「わっかんねえや、ハハハ。 速いのやってみたくてさ」 「しかも重いやつ?」 「ベースってまだ募集してるん?」 「何人か候補いるんだけど...」 「(おいらも)その1人?」 「なんかボーカルに頼まれて...」 「損な役回りやねー」 「あんまり速いのばっかりは やらないんだけどいい?」 「じゃあどんなジャンルなん?」 「わからない」 「いろいろ?」 「そう、自分はコアもレゲエも ヒップホップもR&Rも 好きなんだけど、 あんまりジャンルに こだわりたくないのよね」 「ああ、わかる。 自分は基本的にロック系なんだけど、 前やってたのは、 ボーカルがブルース崇拝してて、 キーボードがダンス(ミュージック) 作っててこれまたよくわからんかった」 「アハー、おもしろいねー!」 「君が作詞作曲してるん?」 「そう、ドラムは叩ければ 満足ってタイプだね。 でもやりたい音楽があれば どんどん出してくれればいい」 「オンチなんだけど歌っていい?」 「ダメだねー」 「自分もダメだと思う」 「気が合うねー」 「ボーカルどうするの?」 「必要なら拾ってくるよ」 「かわい子ちゃんにしよう」 「賛成」 「どこでやってるの?」 「新宿」 「まあ、遠くないね」 「よかった」 「まずどうする?」 「とりあえず今日明日で バンド内のゴタゴタかたずけるから そしたらスタジオ取るよ」 「じゃあそのころ電話ちょうだい」 「わかった」 「じゃあね」 ... 電話を切ってから 半年ぶりに 自分の意思で ベースをケースから 出してみました。 ネックが若干反っていたので、 近所の楽器屋さんに持っていくと、 思いっきり定休日でした。 だから ファックオフ! ファックオフ! ファックオフ! ファックオフ! って叫びながら シャッター蹴ってやりました。 そしたら ヌケのいいスネアを 叩いたときのように ぱあああん、ぱあああん っていう音が 辺りに響きわたりました。 まわりの大人がじろじろ見てます。 だからおいら、 クックックッって笑いながら 重いベースを背負って 家まで帰りました。 おわり。 |