弱Sonファイブ

■2003年07月08日(火) 斎藤くん。


「斎藤く〜ん」



公園からの帰り道、

小学生くらいの女の子3人組が

前から歩いてきた

斎藤くんらしい男の子に

呼びかける。

斎藤くんと女の子が交差する。

斎藤くんそっちの方を

チラリとも見ずにシカト。

女の子の1人が

「斎藤くん、火出したんだよねー」

と言うと

他の2人も

「出したんだよねー」

「斎藤くーん」

って後ろを向きながら

口々に言い出す。

でもやっぱり

斎藤くんはそっちの方を

チラリとも見ずにシカトして

ズンズン歩いていく。

...

20メートルほど歩いて

斎藤くんは

自動販売機の前で

突然足を止めた。

ところが自動販売機には

見向きもせずに

アスファルトの一点を

凝視している。

...

赤い何かが落ちている。

斎藤くんはそれを

拾い上げた。

...

ジャガイモの皮むき器。

斎藤くんは

それをいろいろな角度から眺めて

刃物の部分を

人差し指で触っていた。

そのうちそれを持って

自動販売機の裏に回って

何かやり始めた。

それを確認して、

加護はその場をあとにした。




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