弱Sonファイブ
晴れ。 バカバカしいくらいに晴れ。 朝の4時に仕事が終わってから おいらは幹部の人と かれこれ3時間以上話し込んだ。 おかげで 同時進行で開かれていた おいらのための送別会は 主賓がいないまま、 おおいに盛り上がったそうだ。 幹部の人との話し合いの後、 やっと送別会に合流。 「おい、今から帰るから車で送ってくれ」 「えー、今やっと合流できたのに おいらの送別会は?」 「じゃあ、今から何をしたいのか言ってみろ」 「すっげー先輩を車で送りたいです!」 「じゃあそうしろ」 車内は 本当にくだらない話の オンパレードだった。 来月誰が降格するとか、 その降格が 店の女の子とのホニャララだったからとか、 おいらはいつものように 「ふーん、そうですねー」 を繰り返すばかりだった。 いつもと変わらない会話。 フロントガラスの向こう側に ずっと続いてる 舗装されたアスファルトの道。 暑いくらい無遠慮に さし込んでくる日の光。 どこまでも続く青い空。 「おれ2ヶ月後には昇格してみせるからよ、 そしたらヘルスおごってやるよ。 ただし月1な、連絡して来い」 「先輩電話止まってるじゃないですか、 人に金出す前に 自分の電話代払ってください」 「わりーわりー、 じゃおつかれ、またね」 「おつかれっす、ではまた」 他の先輩としたように 握手もしなかった。 バイバイも言わなかった。 明日お店に行けば また同じ始まりがある気がした。 何もかもが静かだった。 舗装されたアスファルトの道を ひとり車で走った。 ... 10月1日の朝は まぎれもなく朝日がまぶしかった。 |