「この世を滅ぼすなんて そんなおこがましい真似 しても良いはずがないんだ 僕が死ねば、それでいいんだ」 彼が言った。 「自分が死んだところで 人々の記憶 その存在全て 消え去るわけないんだから 私は、この世を滅ぼす方を選ぶ」 彼女が言った。 頭の中で数々の意見が飛び交う。論争と言う名の、小さな戦争だ。