+--- Cinema Memo ---+


■ LES RIVIERES POURPRES<クリムゾン・リヴァー><☆☆☆> 2001年03月01日(木)
アルプスの大学街でバラバラに切断された裸の死体が胎児のような格好で発見される。一方、別の田舎街では、子供の墓が荒らされという奇妙な事件が多発していた。接点が見当たらない二つの事件が、元特殊捜査部隊の刑事ピエールと駐在員マックスの捜査が進むにつれ一つに交わってゆく……フランスでは40万部以上のベストセラー小説の映画化。

監督-----マチュー・カソヴィッツ 出演----ジャン・レノ ヴァンサン・カッセル

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆ 俳優☆☆☆ 総合評 ☆☆☆

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

映像---猟奇サスペンスでもヨーロッパを舞台にするとずいぶんアメリカとは雰囲気が違います。デジタル撮影ということもあって街並みや風景、アルプスの氷河など、ロケーションだけでも美しい映像が堪能できます。それと、屍体の写し方にも拘りを感じた。この監督……(^^;;;;;

ストーリー---謎が謎を呼ぶ展開、犠牲者がみな大学の職員で、タイトルに関わってくるキイワードが出てきたりと、アカデミックな謎解きの展開にわくわくしたものの、いかんせん最後のオチが納得出来ない……アクション・シーンもわりとよかったのに、それだけは残念!原作では両刑事のそれまでの経歴や内面に迫っているらしいので、邦訳を読んでみたいと思います。

キャスト---パリからやって来たクールな伝説的一匹狼刑事と、田舎の駐在刑事。シリアスな物語ですが、二人の掛け合いの中には思わずニヤリとさせられるところも多々あり、これが刑事物の醍醐味でもあります。ちょっとヴァンサン・カッセルをキュートに感じてしまった。

私見---屍体の見せ方が大変に好みで(犠牲者は金髪の青年ばっかりだしさー)良かったのです!ちょっと創作意欲を掻きたてられてしまった。

※小説と併せて読むと面白いです。 http://www.gaga.jp/crimsonriver/



+--- back + INDEX + next ---+
Written by S.A. 
映画好きへの100の質問



Material by Amane(RainRain) + Skin by caprice*