+--- Cinema Memo ---+


■ 御法度<☆☆> 2001年03月10日(土)
幕末の京都。討幕へ、維新へと傾斜していく世の流れに逆らうかのように、幕府の非常警察として抗争と殺戮に明け暮れる男たち新選組。その血気盛んな男たちの集団にある日、ひとりの少年が入隊する。「局中法度」「軍中法度」という厳しい戒律の下、鉄の結束を誇っていた新選組が、嫉妬と噂、憶測の渦に巻き込まれ、狂気を帯びた混乱に陥っていく……。
監督-----大島渚 出演----北野武 松田龍平 浅野忠信

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆ 俳優☆☆☆ 総合評 ☆☆☆

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映像---パンショットオンリーの道場での稽古場面などとても美しく、ストイックな拘りを感じる。上賀茂神社など、実際の京都で(特に夜のシーン)撮影された映像は美麗の一言。とくに色彩の濃淡が素晴らしく、海外にもお披露目できるジャパニーズ・エキゾティズムが充分感じられた。ただラストのシーン(土方の妄想アワー)も出来たらセットでなく、嵯峨野あたりで撮影したらよかったのではないかと思います。

ストーリー---途中から何となく察しはついてしまうのだが、ラストが何ともあっけなく、それまでの思わせぶりな展開に期待していただけにちょっと肩透かしをくらったような感じ。小説の終わりとしては納得出来るのだが……原作を読んでもうちょっと解読してみます。

キャスト---意外と土方役のたけしのカツゼツが聞き取りにくかった。現代ものではあまり感じないのだけれど。松田龍平君の「素人が必死にやってます」というウブな演技を逆手にとり、「こいつ、食わせもんかよ?」という不気味さをかもしだした演出には拍手。

私見---それだけの役だったのかえ、田代ぉぉ〜〜〜〜〜!浅野氏、一度は大島映画に出ときたかっただけなのか?こんな役でよくオファー受けたなあ……。個人的にはトミーズ雅の役に共感しましたです。私ゃ嫌だよ、あんな子は。※原作は原作で面白かったのだが、何故……。



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Written by S.A. 
映画好きへの100の質問



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