バビロンまで何マイル?
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2007年12月18日(火) 反省の色って何色ですか?

いつものように布団から無理やり這い出てほうほうの体で会社に来てみれば、毎日うなったり踊ったりしながらやっとの思いで書き上げた書類や、柄にもなく「統計的手法」だのを使って小じゃれた風体に仕立てた試験結果の入ったディスクが壊れたと来ている。
てめえらがそのつもりならこっちだって仕事しねえぞこの野郎、と啖呵を切ったりお願いしますよ旦那、勘弁してくださいよと下手に出てみても結局はディスクが復旧しなければ日々の作業にこれ差し支える訳で、しかも自席のコンピュータに書類を保存するなといったのはお前らじゃねえか。情シス。
しかし自分は最近極度の人見知りを発症しており、実際に情シスの人間が目の前にいたら声音を変えて「お疲れ様ですぅ。毎日大変ですよね」などどへらへらおべんちゃらを言うことが自分でも分かっているので、机に置いてあるのほほんとした桃色豚のぬいぐるみとか、昼食のタンメンに入っていた生煮えというよりほとんど生のキャベツの芯とかに怒りをぶつけるより他はない。
しかし桃色豚にも生キャベツにも罪はないことが分かっているので、昼食後仕方がないので自席のコンピュータの前に座り、このような駄文を書いていた。
午後は禁を破って、もとい、ついうっかり保存していた「とある試料についての検討報告書」などを起動させ、実にゆっくりと作成しながら時々電網新聞など覗いていたわけであるが、その時点で既にかかる事態は復旧している。

要はいきなり出鼻をくじかれて調子が出ないってね、まったく参っちゃったよな。ぽこぺん。
今日は隣のかかりちょ、向かいのかちょ共に不在と来ている。その上昨夜風呂に入りながら読んでいた町田康「テースト・オブ・苦虫」が非常に面白く、読んでいるうちにメタル好きにも関わらずおパンクのノリが移ってしまったので忘れないうちに書いてみようという魂胆。ヤクザ映画を見た後、上目遣いで肩で風切って歩いてみたり、ハリウッドSF超大作を見た後、ついふごーふごーと息を荒くしてみたりするのと同じ。
普段は「じぇーぽっぷ?別に良いんじゃないのフフン」と総理大臣の如く鼻で笑っているものの所詮は自分も庶民、別のところが影響されやすいだけである。
それにしてもこのタイトル、秀逸ですな。町田康っていいね。町蔵は知らんけど。へらへら。

「誰かが俺の悪口を言っている」というのはある種の病気に見られる典型的な症状だが、たまに本当に言っている奴がいるから会社というところは油断がならない。
と、ある種の病気を専門に見立ててくれる医者に言ったとしても「じゃあお薬出しときますね、お大事に」などと軽くあしらわれるのが落ちであり、いや違うんです本当なんです、といえば言うほど薬の量は増え、挙句の果てには社会活動を暫く控えなさい、とかしまいには最上階の窓が開かない病室に入ってまた微妙な人間関係を構築しなくてはならない羽目に陥ったりする。
世の中じゃもて囃されていた「りたりん」という薬、飲めばたちまち爽快な気分になってもっともっと欲しくなるってんで、それが必要だという患者及び患者の振りした売人、などがあまりにも増えてしまい、鬱の適応をはずされた。電子掲示板等では困った人々が右往左往し、まだ出してくれる医者の情報などを交換したりしている。まあ自分は飲んでないから関係ないけどね。


<<今日のひとこと>>
 難しいね、うん。  ○5点


かをる |メールかをるさんの○と×。