スバ・ル・クルーゼの日記。


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Date 2003年03月04日(火)
ほんとにちょっとだけ!(自分に言い訳)
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 注:前の日の続き。チワワたんとイザークの物語です。ここだけ見たらきっと相当意味わからないのでご注意。

〜愛されて、CHI・WA・WA〜(あまりにもどうしようもないので反転にした)
 評議会委員ともなれば世間体も大事である。それは定例会議が終わってからの世間話が発端だった。
「あなた犬を買ったんですって?」
 この科学の時代に世話のかかる本物のペットを飼うことはめずらしい。エザリアが息子にせがまれて犬を買ったことは、噂好きな他の女性議員や評議会メンバーの妻達の間にすぐに広がっていた。
「ええまあ、ほんの小さいやつですけれど」
 ペットを飼うということが、それの面倒を見るだけの余裕があるというステータスであるかのようにエザリアは得意げな含み笑いを浮かべて答えた。
「まー羨ましい。で、犬種はなんですの?」
 あなたのことだからすごい犬なんでしょうねと、エザリアが口を開く前に周りで聞いていた者達が口を挟む。
「アフガンハウンドなんてお宅のお坊ちゃんにも似合いそうね」
「あらドーベルマンなんて好きそうじゃなくて?」
「奥様上品でらっしゃるからきっとすてきなわんちゃんね」
 とてもチワワだと言えるような雰囲気ではなかった。
「…宅の犬なんて大したことありませんことよ」
 エザリアは曖昧に言葉を濁して笑うと、適当に挨拶を切り上げて足早に家路を急いだ。息子にせがまれるままチワワを買ってしまったが、言われてみればその通りだ。自分にも息子にもあの犬は似合わない。
「イザーク!!」
 帰るなりノックもせずに荒々しく息子の部屋のドアを開ける。
「なんだよ母ちゃん」
 鼻息荒いぜと笑ったイザークは、ベッドの上で仰向けたからだに愛犬を乗せ、その小さな頭を撫でている。
「この間のペットショップへ行くわよ」
 息子の腹の上で無邪気に瞳を閉じているクリーム色のかたまりを、エザリアは憎々しげに睨み付けて冷たく言った。
「あなたにもっとふさわしい犬を買ってあげるわ」
 自分に似てプライドの高い息子のことだから、その犬のせいで危うく恥をかくところだったと言えばきっと理解してくれるだろう。
「なに勝手なこと言ってんだよ!」
 評議会での一件を聞かされたイザークは血相を変えて起き上がり、母親の手から隠すようにその小さな生き物を慌てて両腕に抱き締めた。
「こいつはオレの犬だからな」
 放って置いてくれと明らかな怒りのこもった三白眼で吐き捨てると、イザークは母親の背中を押して自分の部屋から追い出してしまった。
「イザーク!!」
 一方的に閉ざされたドアの向こうで声を張り上げるエザリアを無視して、扉の向こうからイザークの声が漏れる。
「確かにこいつは強そうじゃないしちょっとばかだけど、オレが好きでかわいがってるんだからいいだろ!」
 必死な様相で自分の手からかばおうとした姿を思い出して、エザリアはそれ以上なにも言えなかった。
「きゅ〜ん」
 イザークの腕の中では、思わぬことで主人の本音を聞いた愛犬がその顔を見上げていた。
「大丈夫だよ」
 いつもよりその大きな瞳が潤んだように見えたのは気のせいだろうかと思いながら、イザークは震える愛犬を抱き上げて頬をすり寄せた。


 イタタタタ…。念のため言いますけど、このチワワはがんだむSEEDであまり人気も出番もないあの子です。イザークがいなかったらカップリングさえ作ってもらえないであろうかわいそうな彼。あの子の中身はきっといたいけなチワワなんです。あ、決して本物のチワワをばかにしているわけではありませんよ。
 等身大ポスター一番売れてないんだろうな…。がんだむ乗りだから仕方なく作ったんだろうねと誰かと話した記憶が不憫で泣けて来ます。ごめんねそんなこと言って…。張れないけど買ってやりたいよ…。

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