今日は大手企業の多くが定時株主総会でした。 かくいうウチの会社もご多分に漏れず。
今回の注目は三菱自動車でした。 ご承知の通り、リコール隠しで信用を失った会社に、株主がどう噛み付くかが 各マスコミから流れましたが、思ったほどにはきつい質問になっていなかった ようです。
企業の信用は、そう簡単には回復しません。 忘れた頃にはいつの間にかなくなっているという例もあります。
やはり三菱特有のエリート意識から来るものでしょうか。 かなり風通しが悪いという声が聞こえてきます。
三菱自動車は三菱重工から事業部門独立した会社で、母体は三菱の中核となる 製造業です。そうであるがために、組織の中で生き残るためには、マイナス 評価をされた者が脱落するという環境の中、そういった減点法の対象とならぬ ように、状況が悪くなると逃げる、あるいは隠す。そういった行動に走りがち。
単にそれだけならいいけど、自分については必死になるけど、他人に対しては 無関心であったことが、この会社のリコール隠しになったのだと思います。
問題であることを問題だと指摘する仕組みがなかったのです。たぶん。
会社の中で生きていると、こういったことにぶち当たると思います。 どうしても大きな声を上げることができない葛藤を抱くことになります。
どんな会社にも大小の差はあれ、同じことが言えるのではないでしょうか。 行動として表すことができないにしても、心の中では冷めた目で自社を見つめる、 そういった心をいつまでも持っていたいと思う今日この頃です。
はい。今日は晴れときどき曇り。(山梨県地方)
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