Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2003年02月01日(土) 旧暦のお正月

だからお笑いを大層なものにしないほうがいいと何遍も(?)言ってるのに、やってしまった今日のめちゃイケ「極笑空手」。何の考えもない、オチもひねりも内容もない、最近間違った意味で使われるシュールにもなっていない一発ギャグを1時間見させれるこちら側のつらさを少しは考えてもらいたい。

芸人が悪いわけではない。あのような静まりかえった雰囲気のなかで相手を強引に笑わせたほうが勝ち、という企画そのものに無理があるのだ。一発ギャグというものは流れにそって言わなきゃちっとも面白くない。植木等が「およびでない」とギャグを開発したのは、本来自分の出番ではないのに、誤って舞台に出てきてしまったときに吐いたセリフがうけたからだ。従って植木が「およびでない」と言うのはいつも場違いな場所に出てきてしまったときであり、そういう手順を踏んでこその「およびでない」だから面白いのである。何の脈絡もなく「およびでない」といっても全然面白くないのだ。一発ギャグといえども出しどころを間違えれば芸人にとって致命傷になりかねないことは重々分かっているはずである。それなのに・・・

今回のめちゃイケはそういった「流れ」を完全に無視し、隔絶された「瞬間」の中で無理やり笑わせようとしたため、なんとも悲惨な出来となってしまった。このような空間でなんとか笑わせようとするのなら、中川家・礼二のお好み演芸系のいわゆる”ネタ”ものか、板尾のような完全シュール系に走るしかない。この2人とFUJIWARAはギリギリ体裁を保っていたが残りは見るに耐えないものばかりである。岡村も相当酷かった。ましてゴルゴが優勝だなんて悪いけどどう考えてもおかしい。一番面白かったのが「上島竜平のネタ中にタオルを放り込んだダチョウ倶楽部」だったことが如実に表しているようにやはり笑いには流れが重要なのである。


橋本繁久

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