Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2003年08月06日(水) どうせ平和を望むのなら

いつだったか忘れてしまったが、昔読んだ本に、「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキは日本人ではなくアメリカ人が訴えなければならない。逆に日本人はノーモア・パールハーバーを呼びかけなくてはならない」と書かれているものがあった。戦争についての知識量は情けないほど貧困な私だが、この本の主張していることは理解できる。悲劇は、それを被った者よりも、起こした者が自戒の念を含めて「ノーモア」の精神を強く打ち出すべきではないだろうか。被害者側だけの主張では、その意味合いがやや弱くなってしまう。やはり、加害者側が先頭きって「もう二度としない」と宣言したほうがよほど戦争の抑止力として機能するだろうし、より近代的で理知的な態度だと言えるだろう(もちろん、これとは別に被害者側が平和への祈りを新たにすることも当然必要である)。

だから今日や9日の式典はむしろアメリカがイニシアティブを取って執り行われるべきであろうし、同様に日本も12月7日の真珠湾奇襲攻撃の愚挙を式典を開いて反省するべきだと思う。平和宣言は広島市長ではなくブッシュさんにこそ読んでもらいたいものである。ブッシュさんに戦争を反省する気持ちがあるのならばの話だが。


橋本繁久

My追加