Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2004年09月08日(水) プロ野球 滅びの歌

プロ野球のオーナー会議が先ほど終わり、懸案事項となっていた諸々の問題に一応の解決がなされた。細かい内容は各々のニュースソースに席を譲るとして、とりあえず大まかなところだけ確認しておこう。大事なのは次の4点である。

・近鉄とオリックスの合併を承認
・それに伴い、来期はセ・6チーム、パ・5チームでリーグ運営
・60億円の加盟料及び30億円の参加料見直し
・セ・パで交流戦も検討

これを踏まえて、今まで事態の推移を見守ってきた一ファンの立場として一言残しておきたい。いや、私は球場に足を運んだことは数えるほどしかないから偉そうにはいえないのだが…

私は今まで、日本の野球は文化の一部だと思ってきた。国民の多くが関心を持ち、経済にも大きな影響を及ぼし、男子小学生は将来野球選手になることを一度は夢見る、日本にとって掛替えのない大きな存在。従って野球に携わる人々は自らに誇りを持って行動しているのだ、と信じてきたのだ。

だが、この考えは間違いだった。誇りなんて誰も持っていなかった。野球に携わることの喜びよりも、利益をいかにあげる方が大事。このイメージに基づいて、経営側も選手会も行動した結果が、今の騒動なのだ。勝利優先ならともかく、利益優先では精神風土として根付くことはなく、従って文化とはいえない。日本野球は文化ではなかった。良い悪いの問題ではなく、そういう事実だったということである。

文化でない以上、いったん傾いた流れは容易に元には戻らない。野球を日本の産業として守っていこうという気概がどうしても足りないのだ。となれば、結論はいかにも暗くなるだろう。プロ野球は衰退するしかない。そして相撲のように熱心に見る人と全く感心のない人に分かれるスポーツになるのではないか。これは仕方がないことである。

もう一度、強調しておこう。プロ野球は文化ではない。強いて言うならビジネスだ。
オーナー達も選手達も、ファンよりも自分のことを最優先にした。これは正しい判断だ。そして、ファンも自分のことを真っ先に考える方が賢いはずだ。すなわち、プロ野球のファンを一刻も早くやめるべきである。他人のビジネスを見ていたって面白くないでしょう。観戦すべき娯楽など、いくらでもある。サッカーでもいい、ゴルフでも構わない。競馬、競輪、競艇だってやっている。今や巷にエンターテインの手段は途切れることない。いつまでも野球にしがみついて自らが「過去の人」になる前に、新しく、勢いのあるものに趣味を移した方が絶対に得策なのである。

スポーツジャーナリスト・宇山草子

※このコラムは信憑性に欠けるところがあります。ご了承ください。


橋本繁久

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