ドタバタ奮闘記
ももやまとナナイ



 傷つき傷つけ

馬鹿だ。馬鹿だねぇ。
自分で自分を傷つけたって
怒られるだけってわかるのにねぇ。
七月になってまた泣くようになった。
困ったな。
季節のせいでみんな機嫌が悪いんだ
といわれた。私もその一人なのか。
泣くなら、わめくなら、他でやれ
といわれた。稼ぎが無くて悪いね。
家を出ていけなくて悪いね。
自分だけの場所が無いから、
自分が出来る事をしたけど
その領域も自分のものではないから
侵される。文句を言えば
『お前だけのものではないだろう!?』
といわれるのは分かってて。
でも、自分だけの何かを守りたかった。

今の私の中身は空っぽ。
仕事場での話が出来るようになったのは
ちょっとした進歩だったのにそう思うのは
私だけで、聞きたくもないどうでもいい話
なんだと思い知った。また去年と同じ。
先生、また涙が出てくるよ。
二週間は辛いよ。
剃刀で自分を傷つけるのは痛いから
ほかの事に気をそらしていたけれど
そんな些細な事、気付かない。
部屋を占領して引きこもっても
眠るという行為で引きこもっても
怠けているとしか認識されない。
小さい傷は気にしない。
だから盛大に傷つけた。
自分が生まれていなかったら妹は
進みたい学校に行けたのかもしれないと
自分のようなカスが上にいなければと
腕にたくさん罵倒を書いてそれを消すという
口実で腕を傷つけて。自分を傷つけて
見せている人は、自分を見てくれと
体で表しているのだと思った。
聞こえないエラー音を見せているんだと。

誰かに向かって泣いて謝っても
その誰かには伝わらないと分かった去年。
何もなければもう泣く事も無いだろうと
切り捨てた今年。でもどうして涙が出るのか。
それはきっと、私の生まれた月になってしまった
からなのだと思う。生まれたことを悔いながら。
生きている事を悔いながら。
今年から変わってしまった。お金の使い方が
荒くなったと思っていたけれど、それは
今までそういう使い方をしなかったから
だからだろうといわれた。そうじゃなくて
わからなくなったからだと気付いた。
貯金して、お金の数字があがるのが楽しみで
それだけでがんばっていたのに、数字が
あがろうが、入ってこようが、何も感じなくなった。
ラジオなんてもとより聞かない。
テレビを見ることもなくなって
新聞に軽く目を通していた行為もしなくなった。
ネット検索もオンラインゲームも創作活動も
しなくなってきた。漫画を楽しみに買うことも
ゲームセンターで楽しく遊ぶ事も。
ようは、何かに対する欲がなくなってしまったんだ。
また、戻る。去年に。
でも去年は自分を傷つける事なんてしなかった。
テレビも見てたし何かにすがりついていた。
お金に対する欲もなくなって自分を傷つけた。
自我崩壊を望んだ去年より自己負傷する今年のほうが
悪い気がする。気がするだけで悪いとはあまり
感じない。怒られれば怒られるほど傷つけてやりたい。
お前なんて要らない。
いい年して。
お前なんて・・・!
母の低く機嫌の悪い声が悲しい。
声をかけても答えてくれない父の態度が悲しい。
受験で高いところを狙っているためにかまって
もらえる妹がうらやましい。
何も出来ず、稼ぎもなく、すがっていき続ける
自分が悲しい。何が出来るのだろうか。
出来た事を壊された私には何が残っているのだろうか。
先生、二週間も自分を保てません。
自分を壊したくてたまらない自分がいます。
私は何なのか分かりません。

誰かに関わっていくのはいけない事だと
まだ学習できていないのですね。

2006年07月01日(土)
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