わくわく館で忘年会 昨日の掃除のうちから ホットカーペットにコタツ ストーブをそれぞれふたつずつ うちとHさんの所から持ち込んで 大きな荷物は Oさんのワゴンで運び込んだ
真ん中の部屋の 中庭に近い奥のスペースが ほっこり居心地のいい感じになって 今日はそれぞれ 自宅で作ってきた料理を持参して 食器やグラスの準備から始まった
Oさんのおでんの大鍋や Hさんの煮込み風キムチ鍋から 早くもいい匂いがして Kさんのペッパーハムと 鳥レバーの生姜風味が テーブルに豪華さを添えている わたしは山芋を海苔で巻いて揚げたのと リンゴとプルーンとかぼちゃのデザート
タクシーで到着のNちゃんを加えて とりあえず5人で乾杯をした もうどれもが美味しくて シアワセいっぱい 料理がなくならないうちにと デジカメで写真を撮り 食べては撮りのわたし
途中でやってきたAちゃんが Nちゃんを先に家に送ると言うので 並んで立ったふたりも撮った するとその写真には 縦に太い白い筋がはっきりと写り 手前の方にも白い煙のようなものが もやもやと浮かんでいた
それから 戻ったAちゃんが撮った写真の中にも いわゆるオーブと呼ばれるような 小さな光や白い塊が写り 途中Kさんとわたしだけが ガラガラと戸が開く音を聞いたりして なんだか心霊忘年会の様相を呈した
けれども 不思議と怖さやぞっとするような感覚はなく コタツを据えた辺りは Hさんの亡くなったご主人が もともと仕事の机を置いていたそうなので ずうっと使われていなかった空間に 一体なにが始まったのかと 様子を見にやってきたのかもしれなかった
そもそも わくわく館との出会いは急激すぎて 普通の流れとは随分違っていた それは 最初に会社を興した Hさんのお父さんやご主人が 大家さんであるお母さんに 働きかけてくれたせいとも思えた
正直今のところ わたし達の掃除は進んでいるものの いろんな行き違いで 工事がどこまで入るのか 解らない状態になっている この場所に笑い声の響くことを わたし達だけではなく 見えない存在が喜んでくれるよう 願わずにはいられない夜だった
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