ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2005年02月03日(木) 本気の相手

外が晴れた隙を狙って
ちょこちょこ撮影し新作7点終了
ページも2ページができあがった
んでその合間に羊毛に触り
フェルト作りが止まらない
もっともっと
どんどん沢山作りたい

これまでどこかで
こんな風にのめり込める素材を探していた
既に誰かの手によって
作られたパーツを組み合わせたり
自分が過程の一部分を担うのではなく
これ以上小さくできない程の
おおもとに近い素材から
何かを産みだせることの喜び

何かに惚れ始めたときには
なかなか気付かないけれど
少し入り込んでみると
自分の手でできることには限界があって
線の内側でしか泳げないことに
息苦しさを感じるにつれ
結局お付き合いは続かなかった

スキルは経験と努力で
向上させることが可能なのに
そこに熱意を傾けるまでの魅力を感じず
あんなに惚れていたはずなのに
いつか潮が引くみたいに冷めてしまう
しょせんわたしはそういうヒトよ
ごめんね○○(手作り素材の名前)

でもそれは
底の見えないような奥の深い
可能性の溢れる相手に
これまで出逢っていなかっただけのことだった
羊毛クンは
染めてもそのままの色を生かしても
いくつかの色を混ぜてもよくて絵も描ける
紐状にもシートにも筒にも丸にもなる

そこにかつての恋人の
ビーズや木のボタンや
古いニットや毛糸やシルクや
いろんなものを組み合わせることもできて
しかも苦手なミシンは使わずに
まるで魔法みたいにバッグもできちゃう
ああすごい

とうから出逢っていたのに
変遷するまでは
キミの本当の魅力に気付かなかった
ただ問題は
わたしは一年中惚れていられるけど
キミのニーズは秋から冬だってこと
だからひょっとしたら浮気もするかもだけど
きっと戻ってくるからね


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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