ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2005年05月17日(火) 工房城ヶ鼻の展示

「風着」という本を出している
真砂さんの服の展示を
和田山の工房城ヶ鼻に見に行った
ご主人の手による木工家具や
青竹を大胆にディスプレイに使ったスペースは
麻やアジアのシルクの服を
いっそう爽やかに演出していて
思いのほか点数があったのに
圧迫感をまるで感じさせない

服のデザインはシンプルなものが多く
選ばれた素材の良さが
ストレートに伝わってくる
薄物のトップスなら
衿ぐりの見返し部分だけではなく
見頃全体を二重に仕立ててあったり
ボトムスは上に布を重ねたりして
表布の肌触りをそのまま味わえる工夫がされている

布を贅沢に使っているぶん
お値段にも反映していて
本にも載っていた服など
予想をはるかに上回る金額がついていた
サイズはワンサイズだけれど
どれもゆったりめのMという感じ
他にも端布を使った巾着や
羽衣のようなストールなど小物もあった

ひととおり見させてもらったあと
お茶を頂きながら
工房のFさんとおしゃべり
今回の展示をすることになった経緯や
Fさんの柿渋染めについて
暖炉が素敵な
隣の部屋まで覗かせてもらい
ゆっくりした時間を過ごさせてもらった

本当は
ただ服を見ることだけが楽しみだったのに
実際に行ってみると
作り手としての自分と
スペースにお客様を迎える側の自分が
フクザツに交錯して
Fさんとの出会いから
思わぬちからをもらえた気がした


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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