朝になったら 製氷皿にしっかりこおりができていた 嬉しかったのだけど そんなコトで起こすなよと我が息子
以前使っていたのは 友人が東京時代からお世話になっていた 2ドアの小さい冷蔵庫で ちょっと強く冷やそうと思うと 冷蔵の方まで冷凍になってしまうという 必死さがけなげなやつだった
霜を取ろうと思ったら 電源を切るか 冷凍庫のドアを開けっ放しで挑む 備え付けの道具ではビクともしないので 古い包丁とかアイスピックとかでがしがし いつも途中までで挫折するので 取り易い手前の方から奥に向かって 氷のスロープが出来上がっていた
まるで人間みたいに ちょっと手間がかかって 独特のクセがある ただ便利で引っ掛かりのない道具より そういう傾向を了解しながら どんどん進行する不具合に こちらを適応させて行くのがなんかいい
適応させすぎて 買い替えのタイミングを逸したままだったのが とうとうその時がやってきた まだ使えるちょっと大きめ2ドアと交換 先方は飲み物が冷やせるだけの 小さなのがいいということで ずうっとお世話になった可愛いやつも まだまだ新しい場所で活躍できるのだ
やってきたのは 昭和の薫りいっぱいの 角張った真面目そうなナショナル製 買い換えるならどれかなと 電気屋さんで見た未来風のとは違って これなら付き合って行けそうだ 以前の食材を全部納めても 庫内はスカスカで空きがある
しばらく使われずに眠っていたせいか 到着した昨日は氷ができないままだった いきなりの不具合は これまでのキャパを超えていて 冷凍品とアイスを買わない生活はいいとして 氷なしを想像しきれないままに寝た 杞憂に終わって本当に良かった
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