音楽は大抵なんでも喜んで聴く人間ですが、体系だのうん蓄だのにはトンと疎い人間です。ジャズファン、クラシックファンから邪道と呼ばれるクロス・オーバーも何でそう呼ばれるんだかサッパリ?で、タンゴのアルゼンチンと、コンチネンタルの違いもサッパリ?です。
クラシックも、これこれが好きだと、数少ないタイトルを並べ上げると、クラッシクの詳しい人に言わせれば、どうやら私の趣味は、「バロック(前期?後期?)が苦手で、ラテン系が好き」だと分析されてしまいました。訳わからなくても、耳はなんとなく自分の嗜好を聞き分けてるらしいです。(笑)
で、ラベルのボレロが大好きで(王道過ぎて笑われるんだけど。苦笑。)ある時、N響のボレロしか持ってなかった頃、職場にボレロのテープを発見。しかも、マゼール指揮のシカゴ・フィル、カラヤン指揮のパリ管、モスクワ国立管弦楽(指揮者不明)、ニューヨーク・フィルと4本も。 「聴き比べると面白いよ」といわれ、同じ曲だろう?と思いながら聞いた時のショックは大きかった。スコアは同じ筈なのに、全然違う曲か?と思うほど、音の“色”が違う! 特に、カラヤン指揮のパリ管のボレロは、絢爛豪華で、透過光・逆行バリバリ、眩しいほど「ベルサイユへいらっしゃい!」の『ボレロ』で、一方モスクワ国立管弦楽のボレロは、花吹雪舞い散る桜の木の下、紅の毛氈に突立てられた抜き身に映る天女の姿かと思うくらい、渋〜くて日本人好みの風景が…♪ (カラヤンが日本人にとても人気のある偉大な指揮者だと言うのは後から教えられたけど。笑) ボレロのお陰で、クラシックの指揮者にファンが付くのがナゼかを理解出来たのでした。それ以来、同じお気に入りの曲を、違う指揮者、異なるオーケストラを聞き比べるという楽しみ方を覚えました。 だからと言って、その指揮者について何らかのコメントが出きるほど、クラシックに詳しくなった訳ではないので、突っ込まないで下さいネ〜♪
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