武ニュースDiary

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| 2003年02月08日(土) |
カットされた「ラベンダー」・続き●RE:カットされた「ラベンダー」●カットされた「ラベンダー」・おしまい |
カットされた「ラベンダー」・続き
小説には、チャウチャウとの関わりがもう少しあって、 撮影されたかどうかはわかりませんが、 もし、映画にあったら、もっと話がふくらんだり、 事情がわかったりしたかもしれない部分もあります。 できたら、DVD化するときには、ディレクターズ・カット版にしていただけるとうれしいな・・・ 無理でしょうが。
小説から、もう1場面、チャウチャウとのやりとりを抜き書きします。 工事現場でアテナと天使が宙吊りになってまもなくのこと。
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チャウチャウは、アテナと天使の写真が表紙に載っている雑誌を眺め、 天使に向かってかぶりを振った。 雑誌には「ロマンチックに天使ごっこのカップル、宙吊りに」と見出しがおどっていた。 「はん! なーんてロマンチックなんでしょ。これが君とぼくならよかったのに。 君達はシーソーでもしてたの? それとも空中ブランコ?」 「アンドリューの匂いって、どんなだったか知ってる?」 「なんでまた、そんなプライベートな質問を? そんなこと答えさせるの?」 「一体、どんな匂いだった?」 「人は1人1人みんな匂いが違うさ。 同じ人間の匂いだって、君が感じたのとぼくが感じたのとでは全然違うこともある」 天使は意味がわからない。 チャウチャウは説明のため、自分のビールを天使に飲ませて聞いた。 「どうだい?」 天使は首を振る。チャウチャウは、今度は天使に天使の持ってるビールを飲むように言い、 「どうだい?」 「おいしい」 「君は君のビールがうまいと感じ、ぼくのやつはうまくないと言う。 ところが、ぼくはぼくのビールがうまくて、君のはうまくない……」 「まだわからない」 「簡単なことだよ。君はそれが好きだ、だからうまいと感じる」 「じゃあ、君にはアンドリューはおいしかった?」 「長いこと飲んでないからね、忘れた」とチャウチャウは答えてから、 「おい、そうだ、いいことを思いついた。明日、SWAT(飛虎隊)の連中を呼ぼうよ……」
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この一節から、いくつかのことがわかります。
��ブランコに宙吊りになった2人は、天使が言っていたように、 結局朝まで待って、他の人に助けてもらったのだということ。 それが、週刊誌ネタになって、写真まで載せられてしまったのでしょう。
��この一節は、2人が家にたくさんの男達を引き入れて アテナを慰めようとするシーンに続きます。つまり、 部屋にいた男達の素性はSWATの隊員であったこと。 多分アンドリューを通じて、チャウチャウも知り合っていたと思われます。 映画のラストに流れる出演者を見ると、SWAT隊員という役名が数名読み取れます。
��天使が、アテナの思いに動かされ、人の香り(人を好きになるという感情)について、 知りたいと思うようになっていたこと。
RE:カットされた「ラベンダー」
今日はめでたくも関西初の「ラベンダー」公開日。 さて、先日の続きで、もう1つのカットされたと思われるシーンですが、 �ぁ△海譴呂�そらく1番初めに、 靴をなくした天使が裸足で街を歩き回るシーンと同時に撮影されています。
前にロケ現場の写真を紹介した(1月29日分参照)新聞記事によると、 2人が街で酔っ払っているシーンだったそうですが、 映画では、天使を背負って帰るチャウチャウの部分だけが採られています。 そのときの2人の服装が、写真と同じですね。 そして、夜な夜な遊び回っているのを、翌日、アテナにとがめられる場面につながります。
小説では、もっとあと、バーでアテナが恋人を亡くしていたことをチャウチャウから聞いて、 「彼女を助けてやりたい」と言う次の場面なのです。 ちなみに、「彼女を助けてやりたい」(映画の字幕では「彼女を慰めよう」)と 天使が言った後、チャウチャウがこんなことを言っています。 ――「それじゃ、ぼくのことは誰が助けに来てくれる? ぼくだって人間だよ。神様も、ぼくらのようなものは差別するのか……?」
(香港版ノベライズでのシーン) 帰り道、天使は少し酔っていた。チャウチャウは肩を貸して、狭い裏通りを歩いていった。 「なあ、さっき、僕の質問に答えなかったろう? 天使とねんごろになったら、地獄に落ちるのかい?」 天使はさっとまじめな顔になった。 「天使を好きになった者は、天使に捨てられる」 「どうして? その羽で2人一緒に天国に飛んで行けないの?」 「だめなんだ。天使は人間の愛を天に持ち帰ってはならないから。 そんなことをしたら、地上に落とされてしまう。だから天使を愛しても、捨てられることになるんだよ」 「捨てられたっていいさ。今まで天使と試してみたことないしな……」 天使は気持ちが悪くなり、塀に寄りかかって吐いた。 「おい、大丈夫か。あんな少ししか飲んでないのに酔っ払って。 どう、ぼくが君のこと、酔っ払ってるすきにやっちゃうかもしれないって言ったら 本気にする?……」 突然、空のかなたで雷鳴がとどろいた。
カットされた「ラベンダー」・おしまい
スチールにあって、映画にない場面、最後のものは、これです。

これは小説にも該当するシーンはありません。 強いて入れるとすれば、天使が帰ることになったその晩、 映画では3人がそれぞれ自分の部屋で空を眺め、物思いにふけりますが、 初めの案では、一緒に見上げたのかもしれない…… 3人の服装が一致するからです。 (ただし天使の服は袖のあるものにも、袖なしにも見えますが…… スクリーンで確かめればハッキリするかも)
しかし、話の流れからは、相当無理があります。 考えてみると、この3人が同時に画面に出てくるところは案外少なくて、 初めにチャウチャウがアテナの部屋を訪ねてきたシーン、 そして、アテナの部屋で勝手にパーティーをするシーンだけなんです。 設定上、3人が同じ場所にいるところは他にもありますが、 画面では同時に写りません。別々に撮影した可能性もあると思います。
↑の写真は、チャウチャウと天使の服がパ―ティーと同じなので (天使のシャツがベージュっぽく見えますが、写真の色調のせいでしょう) この撮影で3人がそろったときに、ポスターの候補、もしくは宣伝用スチールとして 撮影したものではないでしょうか。 ポスターが初めからあの2枚(香港版のラベンダー畑のものと、駅でのもの)に 決まっていたのなら、重要な登場人物のイーソンがどこにも出ないので、 宣伝用写真として用意したのではないかというのが私の推測(憶測)です。 でも、これは、もしあったとしたら、かなり素敵な場面だったでしょうね。
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