武ニュースDiary

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| 2003年02月23日(日) |
日本語「ラベンダー」への疑問1(愛の告白) |
ちょっと気にかかることがあって、再び「ラベンダー」ネタです。
「ラベンダー」の日本版ノベライズは、内容を見ると、映画に忠実で、 映画をもとに小説としての解釈を加え、細部をふくらませてできたものではないかと思います。 ですから、映画を見てから読むと、自分の解釈と比べられる面白さがあります。
ただ、気になるところがいくつかあり、 ということは、小説というより映画の字幕への疑問かも知れませんが、 映画の解釈にも幾分関わってくると思うので、それをあげてみたいと思います。
大きく気になるところが2つ、ささいなことではあるが、どうかなと思うのが2つです。 まず、大きな疑問の1つ目は、これです。 �.侫薀鵐垢諒凖勅砲留悗如▲┘鵐献Д襪魯▲謄覆飽Δ鮃霰鬚掘� アテナはそれを受け入れなかったとなっているが、 アテナはエンジェルの告白を耳にしていないのではないか。
アテナが1度は愛の告白を聞きながら拒否したのか、そうでないのかは、 アテナの心理上、小さなことではないと思います。 映画では、天使が「でも失敗した。自分が泣くなんて」、そして続けて 「僕は」と言いかけたとき、汽車が入ってきて、 天使が「君に恋しているのかも」と言うのと同時に、アテナは汽車の方に顔を向けます。 振り返ったアテナは、 (字幕)「ダメ、気の迷いよ。あなたは天使、天国へ帰るのよ」 それを聞いて、エンジェルは泣き笑いの顔になります。
DVDの北京語(広東語はわからないので)と英語の字幕を見てみます。 ○不会的。你不会有事的。你是天使。你一定可以飛上天堂。 ▲No! You’ll be fine. You are an angel. You’ll go to heaven.
このNoは、愛の告白に対するものではなく、失敗して泣いて、 意気消沈しているように見える、エンジェルに対しての励ましではないでしょうか? アテナはエンジェルがなぜ辛そうなのか、誤解しているのです。
香港版の小説の方はこうなっています。その少し前から引用します。 ●我想……我可能……」正在説喜歓Athena的時候、突然有火車轟。 「不会、你不会有事的、你是天使啊、你一定可以回去的…… (「ぼくは……もしかしたら……」アテナを好きになった、と口に出したちょうどそのとき、 突然汽車の轟音が聞こえた。 「いいえ、大丈夫よ。あなたは天使でしょ、きっと天国に帰れる」)
エンジェルの最後の言葉は、アテナの耳には入っていないのだと思います。 それに、あの場面のアテナの反応は、そんな大事なことを聞いた表情ではありません。 無邪気すぎはしないでしょうか……
BBS
--------------------------------------------------- 日本語「ラベンダー」への疑問2(人間になる) - 2番目の疑問です。 �⊆崔罎膿蠎紊靴織┘鵐献Д襪蓮�日本語版では 「天に戻れなくても、普通の人間になって暮らすから心配しないで」と言います。 でも、オリジナルには「人間」になるという言葉はありません。
字幕は…… 「戻るのに失敗しても心配ないよ。普通の人間になってどこかで暮らすよ」
「普通の人間になる」としたのは、ラストの、 人間であるレストランのオーナーとの出会いを暗示するためでしょうか。
北京語と英語の字幕ではこうです。 ○如果我真的回不了天堂、你別担心。我只不過不[イ故]天使。 去了叧一個地方。 ▲If I don’t make it back, Don’t worry! I just won’t be an angel! I’ll go somewhere else! (もし本当に天に帰れなくても、心配しないで。天使じゃなくなるだけだから。 別の所に行くんだよ) 小説もほとんど同じで、「第二個地方(次の場所)」に行くだけだ、と言っています。
第一、もし、アテナと同じ人間になるのなら、 天に戻れないとしても、そう悲愴な気分になることもないような気がします。 アンドリューは死んで牡牛になりました。 エンジェルだって、何になるかわからないのです。 エンジェルは以前、チャウチャウに向かって、 死んでも他のものに生まれ変わるから全然悲しいことじゃない、 と言いましたけれど、アテナへの愛に目覚めた今のエンジェルには、 人間以外のものになるのは辛いことではないでしょうか。 ここは原語通り、「人間」と特定しない方が、オーナーとの関係についても 想像の余地ができていいような気がします。
ちなみに、エンジェルのこの言葉に対するアテナのせりふですが、 日本語では、「何言ってるの? 大丈夫よ」でした。 北京語・英語字幕は、 ○為甚麼? 你不会有事的。你一定可以返回天堂。 ▲You’ll be fine. You will go back.
つまり、駅でエンジェルが「君に恋しているのかも」と言ったあとの、 アテナのせりふと同じなのです。 このことからも、駅でのアテナは、エンジェルが天に帰れるかだけが問題だと思っていて、 エンジェルの愛の告白は、聞いていないと考えた方がいいのではないでしょうか。
BBS
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