武ニュースDiary

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| 2004年01月02日(金) |
ジミー原作・2つの映画化(「地下鉄」と「向左走、向右走」) |
アニタ・ムイ後の「十面埋伏」についての情報は、落ち着いてきたように思われますが、 たまには違う話を。
「向左走、向右走」に続いてジミーの原作を映画化した「地下鉄」が公開になりましたが、 その批評が「左右」との関連で書かれていました。 「地下鉄」については知らないのですが(本は読みました。よかったです)、 その比較の上で、「左右」の見方がなるほどと思ったので、 紹介します。 例によって、構成にかかわるところは反転して読んでください。
「地下鉄」 夢を描き出せず
映画は観衆に夢を与える。 成功した映画は、90分の間、観衆の心をとらえ、夢の中に浸らせる。 お正月映画「地下鉄」は、残念ながらこれがかなわなかった。
この作品はジミーの絵物語の映画化である。 童話感覚がジミー作品の特色であり、お正月映画にはぴったりだ。 だが、ファンタスティックでロマンティックな映画に仕上がるには、 脚本家と監督の技量があれば十分というわけではない。
「地下鉄」は、トニー・レオンとミリアム・ヨン、チャン・チェンとドン・ジェの 2組の恋人の平行した物語を通して、主題を語る。 すなわち、人の愛にはみな�狃亳��瓩�ある、というものだ。 レオンとヨンの物語は写実的に描かれる。 レオンはヨンと知り合った後、突然盲目になる。 最後に天使の助けで、また光を取り戻すという脚色は、 映画の細部の描写に空白の部分を残し、またコメディ効果を造出した。 チャン・チェンとドン・ジェの物語の方は、あまりに雰囲気の表現(写意)に傾き、 いささかわかりにくい。
2つの物語の間をつなぐ話は、写実的にも写意的にもうまく処理できておらず、 ストーリーは自然な感じに完成されていないので、 観衆への感染力を欠く結果になった。 また、監督の、範植偉扮する天使の処理には大きな問題がある。 映画があまりにも写実的雰囲気で始まるので、 観客は、あらかじめストーリー紹介を読んでいないと、 範植偉が愛を教える天使だということがまったくわからないのだ。 困ったことに、この天使は全編を貫くキーとなる人物なのである。 このような欠陥は、監督の想像力の不足を示すものだろう。
この天使のイメージが成功していないことは、映画の後半で次第に表面化し、 観客に、混乱して、わざとらしいストーリーだと感じさせてしまう。 映画は初めから終わりまで観客の心をとらえることなく、 まるでできそこなった夢のようだ。 �狠浪偲艦型有瓩里錣兇髪譴亡�くようなセリフは、もっとわけがわからず、 何を指すのかはっきりしない。
ひるがえって「向左走、向右走」を見ると、 「地下鉄」より、確実に、きちんと組み立てられているのがわかる。 まず、脚色演出の2人が金城武とジジ・リョンを選んだのは、まことに正しい。 この2人のスター俳優は、外形から雰囲気に至るまで、 童話的感覚を大変よく備えているからだ。 だが、トニー・レオンとヨンの持ち味は、あまりに現実的で、年齢も高すぎ、 観客が自然に童話的世界に入っていくのが難しい。
次に、ジョニー・トーの映画的想像力は、はっきりと馬偉豪よりも上だ。 「向左走、向右走」は魂の結ばれた2人の恋人を、平行モンタージュによって語っていく。 脇役に医者と外食店の女が登場しても、2人は緊密に主役にからみ、 映画全体の調子を全く分散させない。 さらに、宋詩、ポーランドの恋愛詩、そしてバイオリンの調べが この物語を感動的で、ロマンティックな魅力に満ちたものにしている。
こう言えるだろう。 「向左走、向右走」はジミー作品の映画化の最良の見本である。 それに比べ、もし、�爐�正月映画�瓩箸いΠ瓩�なければ、「地下鉄」は実は駄作だ。 今年のお正月映画は「無間道3」のマフィアの銃声を経て、 「携帯電話」の結婚悲劇の後、「地下鉄」が観客にほっと一息つかせたのは確かだ。 だが、プロデューサーのウォン・カーウァイに、 「お前も金のために判断を誤るときがあるのだな」とヤジを飛ばす観客の方が きっと多いに違いない。 (楊勁松・文 京華時報 2003.12.28)
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