どうやら、好きな人が出来たみたい。
ほんのりさんではなく、あの「一瞬の存在」だった人。
苦しくてモヤモヤしていたのは、傷つくのが怖かったから。 憧れのほんのりさんを好きでいれば、傷つかずにすむけど、 その人を好きになったら、傷つくと思ったから。 その人との出逢いは今の私には本当に大切で、恋心を抱いて壊したくはないと思ったから。
もしかしたら私の心は、 その人に近づけばこんな風に好きになることに気付いていたのかもしれない。 だから距離を取ろうとしたのかもしれない。 距離を置いていれば、傷つかずにすむから。
でもね、心から離れない。 言い聞かせてみたけど、やっぱり、好きみたい。 だから自分の気持ちを認めることにした。
そうしたらね、嬉しくなった。 また恋することが出来て、すごく嬉しいと思った。
まだよく知らないし、 まだ下の名前で呼べないし、 まだまだ片想いだけど、嬉しい。
ほんのりさんは、誰かを大事に想う気持ちを忘れさせないでいてくれたんだと思う。 その為に必要な人だったんだと思う。 その人に出逢う為に、ほんのりさんと出逢ったんだと思う。 だってその人に会うきっかけをくれたのは、他でもないほんのりさんだから。 今だって、大事な存在です。
なかなか思うようには近づけないけど、 ゆっくりと知り合っていけることも今は嬉しい。
『守ってあげたい。守られたい』『弱さを受け止めてあげたい』 20代はそんな感情から誰かを好きになっていた。
だけど今は、単純に『そばにいきたい』と思う。 ありのままの自分でそばにいたいなって思う。
こんな風に思えるなんて、ちょっと不思議。 でも、すごく嬉しい。
本当に、嬉しいよ。
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