この間、小さな約束をした。 それは、果たされるかどうか分からない約束。 ふたりじゃないけど、誘ってくれた遠出。
あのね。貴方から誘ってくれたから、ほんのり期待してたの。 私が渋っても笑顔で誘ってくれたから、少し期待してたの。
でも、その約束は果たされないと知った。 別にね、その遠出が約束だったわけじゃないんだよね。 「(実行するか)迷ってる」とも言っていたし、貴方ひとりで決めれることでもないからね。 私も、ちょっと遠いなぁと思ってたし。 だから、遠出自体に期待してたわけじゃないの。
楽しみにしていたのは、その中身。
成り行きとは言え、貴方から『試みてみる』と言ってくれたことが、 果たされないんだなぁと思ったら、悲しくなった。 もしもその日に貴方から、 届けてもらえるのだとしたら、この上なく幸せと思っていたことだから。
思わずね、泣いてしまった。 携帯を握り締めて、泣いてしまった。
実は今日。 元彼と別れた日のことを思い出したの。 朝、通勤途中にあの日のことがフラッシュバックしてきたの。 あまりにもよく似た風景と天気で、思い出したの。
そうか、丁度1年になるんだなぁと、急に怖くなった。 5月だと思っていたけれど、4月だったんだよね。 こっちへあの子が話し合いに来たのは。 今日とよく似た天気だったね。
もう未練とか恨みとかは全くないし、 別れたからこそ、自分を取り戻せて今があるとも思ってる。
だけど・・・まだ多少、怖さが残る。 その怖さが、貴方のやさしさを見えなくさせることがある。
『4月も5月も嫌いだ』って。 『4月も5月も怖い』って。 そんな風に思ってしまった。 『みんな口ばっかりで、約束は果たされないんだ・・・』なんて、ことまで思ってしまった。
貴方はいつだって、私が想像する以上の気持ちを届けてくれたのに。 凹んでいる時、いつだって温かさを届けてくれたのに。 元彼に『サヨナラ』と伝える勇気も、 苦手なものから逃げない強さも、 気持ちを素直に伝えてもいいんだと思わせてくれたのも、 全部全部貴方なのに。
貴方が忙しいこと。 貴方が頑張っていること。 そんなことは最初から分かっている。
貴方が朝方まで活動していたことも、後で知った。
そして、泣いた自分を恥ずかしく思った。 どうして私は自分本位で考えてしまうんだろう。 被害妄想なんてバカすぎる。
だからね、良い意味で、あまり期待をしないでおこうとも思ったの。 私の勝手な期待なのに、 期待しすぎては、貴方を悪く思いたくはないから。
これって、貴方がこの間話してたことだよね。 『先のことを考えすぎたり期待しすぎて不安になるより、 その都度一瞬一瞬を大切にして、喜んだり楽しんだりできるようになったら、 すごく心が穏やかになった。』 そう、言ってた意味と、同じだよね? なんとなく、分かった気がしたよ。 それを実行に移すのは少し難しいけど、悲観的思考は自分でも悲しい。
と、思いながら、 「期待しすぎて傷つきたくないから・・・」という理由も含んでいる私の思考は、 やっぱりまだまだダメダメだ。
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