みんなよりも先に帰ったひとりの帰り道。 帰り際も、まともに貴方の顔を見れなかった。 今年最後かもしれないのに、ちゃんと挨拶も出来なかった。 最悪だ。
電車の中で泣きそうになった。 チャンスを潰されてしまった悲しさでいっぱいだった。
悲しくて、でもどうにかしたくて、友達にメールした。 私の気持ちを一番知っている友達。 「誤解は解くべきだよ!!みかるが頑張って話したから繋がったチャンスでしょ!」と、言ってくれた。
すごく嬉しくて、また泣きそうになった。 頑張って誤解を解こうと思った。このまま諦めるのは嫌だと思った。
直接誘うチャンスはなくなったけど、まだ伝える術はある。 ピンチはチャンス。 これをどう乗り切るか。 せめて私の気持ちは伝えなきゃ。 「一緒に行きたいんだよ」の気持ちは伝えなきゃ。
そう思った私は、一生懸命メールの内容を考えた。
・あの女の子と約束はしていないこと。 ・その日の夜に飲みに行きたいと思っていたこと。 ・できればそのイベントも一緒に行きたいこと。
この3点をきちんと伝えなきゃいけない。 一つ目の誤解を解く言葉が一番難解だった。 下手な言い方をすれば、すごく性格が悪い感じになってしまう。 メールだからニュアンスが難しい。 考えて考えた。友達にもヘルプを頼んだ。
結局、ストレートに素直な感情を伝えることが一番と言うことになった。
|