Espressoを飲みながら

2001年10月04日(木) ぐるぐるバイブレーション

 街中や、電車の中にいて心静かにしていると、思考が見えるように
感じられることがある。細かいことはわからないが、その場にどんな
思考がただよっているのか、どんなヴァイブレーション、どんな色の
オーラが取り巻いているのか、人々がどんなことを考えているのか、
まるで一枚の絵のように見えることがある。

 それは不可視のものを見るというよりは、可視と不可視のものが、
合わさった全体が身体の目と心の目に自然と映っているという感じの
体験だ。

 不景気、テロ、狂牛病と暗いニュースの報道が多いここ最近だが、
市井の人々のバイブレーションも、実際に重たく鈍くなっているのを
肌で感じる。不景気のバイブレーションは灰色から黒にかけての重い
色で、テロ関連のことを気にしている人々のバイブレーションは不安
定で裂き傷のような歪みを持っているように見える。狂牛病のことが
心配な人は赤色の不安と心配と恐怖に脅かされているように見える。

 社会的規模の集合無意識が、不幸のバイブレーションで動いている
ように感じる。もちろん今現在とても幸せな読者の方も居られること
はよくわかっているし、楽しいことや目出度いことも起こり続けてい
るのは百も承知だ。ここで言っているのは、暗い集合無意識の力が、
以前とくらべてとても大きくなっているということ。

 この現象のおそろしいところは、時に雪だるま式に事態が悪化する
可能性があることだ。一つの否定性がより大きな否定性を生み、また
人心を惑わして悲惨な事件を起こしていく。私達人間のほとんどは、
周囲の環境に影響されやすい。悲しい波動の場所では悲しくなり、楽
しい波動の場所では楽しくなる。誰もが外からの影響で機械的に自分
の望まぬことを為さないように気を付けることが必要な時代かもしれ
ない。

 集合無意識は何からできているか?それはひとりひとりの無意識か
らできている。あなたがどういう状態であるかということは、あなた
だけでなく、あなたのことを何も知らない誰かにとってさえも重要で
ありえる。

 あなたが自分を自分の必要な波動に導くことができれば大きな変容
がそこから始まる。それには必要なことがいくつかあるが、第一に自
分に影響を及ぼす思考、それがどういうものであるかを見て理解する
必要がある。

 

 


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空遊 [MAIL]

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