にゃんことごはん
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 いとしき仔 思い出すのは出会いの日 小さき体の力強さ

今いる我が家の猫たちは、ショータローを除いては誕生日がよくわかりません。捨てられ猫のニャン、元飼い猫と思われる野良のレン、野良親子だったキラ、みんな我が家に来たときに、たぶん○歳ぐらいという推定でした。
ショーだけはペットショップで出会ってしまった純血種のため、誕生日が明確です。

三ヶ月の子猫で、ペットショップの硝子越しにピョンピョンと飛びついてこようとした姿は今でもはっきり覚えています。
ペットショップで動物を買うことに抵抗があったため、一度はスルーしたものの、どうにもほっそりした顎と釣り目というアメショーらしからぬ顔立ちが忘れられず、結局、我が家の仔に迎えたのでした。

そのショーは今月23日で14歳。あみっちを迎えたとき、ストレスからか血尿が(ニャンとともに)出た以外は至って元気、ダイエットの必要もない適正体重を常に保ち、活発でマイペースなツンデレ野郎でした。
ここ数年、夏の暑い時期に食欲を落としてやせるのが心配でしたが、激やせすることはなく、高カロリーのフードですぐに元に戻っていました。
とはいえ、歳も歳ですし、純潔は雑種よりも弱いと聞きますし、気を抜けなかったのも事実。

年明け、食欲がなかったときも、いよいよだろうか、と心配しました。
幸い、歯肉炎とぐらついている歯の処置をしたら食欲も戻り、元気になりつつあったのですが、また食べなくなりました。
そしてわかったのが、胸水がたまっていたこと。
水を抜いて調べた結果、猫エイズも猫白血病もシロ、心臓や肺の奇形等や悪性の腫瘍も現時点では認められないこと。あとは伝染性腹膜炎ですが、これは通院している病院では検査できないため、外部委託となりました。

さて、伝染性腹膜炎だったとしても、確たる治療法がないのが現状だそうです(インターフェロンぐらい? でもこれも効果がどれほど期待できるかは疑問のようです)。伝染性腹膜炎ではなかったら尚のこと、何を治療すればいいのかわかりません。
あとは苦しくないように胸水がたまったら抜いて、少しでも楽にすごせるように気を配るぐらいです。

ショーは抱っこが嫌いな仔で、抱き上げると器用に体をひねってぬるりと腕をすり抜けてしまうのが常でした。私が寝ているところにきても、布団のなかに潜り込んでくるニャンやレンと違って、足元のあたりに丸くなっているような仔でした。それが、ここへきて抱き上げるとおとなしく腕の中に納まり、そのまま眠ってしまったり、私の布団のなかで寄り添って丸くなって眠るようになりました。
ツンデレのツン部分が欠落したショーは、我が家に来た当初の子猫時代のショーのようです。でも、あの生き生き溌剌とした子猫ではありません。
希望は捨てていませんが、同時に覚悟もしています。

あと何日なのか、何週間なのか、何ヶ月なのか、あるいは意外と何年だったりするのかも……と思うと、ショーに限らず、老齢猫ばかりの我が家、いつなんどき何があってもおかしくないよな、と思います。

16年ぶりとかいう大雪の今日、膝の上にショー、隣にレン、ニャンは悠々と猫コタツを独占。居間を走り回るキラを眺めつつ身動きとれないまま、ずっとトイレを我慢している私です。

2014年02月08日(土)
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