サクラサク
shii



 同じ空の下で

高校の同級生に会った。
あの頃、1年だけ同じクラスで、後はお隣さんだったけど
その名前を呼ぶ心地良さと彼女の人柄が好きで
あたしはちょこちょこ話し相手になってもらってた。

そんな彼女が京都にいると知ったのは、つい2週間前。
ある夜突然「今、どこにいるの?」とメールが来た。
京都にいると告げると、「私も!」と予想外の返信が。
なんで!?会おうよ!!とお互い都合のつく日をあげたけれど、
二人とも都合の良い日というのが、彼女が東京に帰る日。
つまり今日。だったというわけで、
少しでも会いたい!と、見送りついでに会う約束をした。

大きくてクリクリとした綺麗な目をしている彼女。
数年ぶりに出会って、ますます魅力的になっていた。
数えてみたら3年ぶりだった。
でもお互い変わらないね〜と近況を報告しながら笑った。
研修をしていた頃はだいぶ京都駅周辺を通過していたらしく、
ニアミスしてたかもね…と悔しがった。
だって、5月くらいから来ていただなんて、本当に悔しい。
でも彼女、だいぶ京都の雰囲気が気に入ったらしく
明日から満員電車で都心へ通うかと思うと気が滅入るし
ここにずっといたいよって言ってくれた。
へへ。ありがとう。

彼女を新幹線の改札まで見送る。
またね。

新幹線は琵琶湖の東側を走る。
あたしはその反対側を走る湖西線に乗った。
今年最後の夏をすごすために。

2006年08月30日(水)
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