- 2009年12月22日(火) 点検
すっかり冬休み。 忙しかった航海を終えて、専用の岸壁で年を越す準備をしている。 普段は騒々しい発電機も、地上から電源を供給されて大人しい限り。
と、言いたいところだけど変電施設の点検がちょっとややこしい。 1次側の電源は6600V。 それを船内で使う450Vに下げつつ周波数は60Hzにしなくてはならない。
電圧だけならトランスで下がるけど、周波数は…。 モーター駆動の発電機を使って、電気を作り直している。 そもそもどうして日本には50hzと60hzの電気が混在しているんだろう。 揃えてくれてもいいのに!
なんだか被害者みたいな気分で埠頭の端っこにある変電小屋へ向かう。 すっかり真っ暗な道のりで、なんか事件に巻き込まれそうな嫌な雰囲気がある。
重い扉を開いて点検。 別に変わったことは何もないけれど、それでいいのだ。 耳障りなノイズも、機械から放射される熱も、なんだか心地よい。
点検と称して船から脱出できるのがいいのかナァ。 外の空気はひんやりしているけど、往復している間のお散歩時間になんとなく癒されている。
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