- 2014年09月24日(水) 一人酒
呉線。 久し振りの雨。
トンネルに入る度、曇った窓ガラスが車内を映し出す。 我ながら、疲れた顔をしているな、と思った。 電車で揺られること小一時間。 ようやく広島駅に到着した。
駅ビルの「おお井」で日本酒を煽る。 小鰯が銀ピカで見ているだけで嬉しくなった。
ここの所、上司と折り合いがつかない事が続いている。 我が儘について行けず、不満を抱いていることが、相手にも伝わっていることと思う。 表では笑顔で接し、心の中では不発弾を溜め込んで。 なんとか生き延びているというのが正直なところだ。
鰯を見ていると思い出す。 十何年前は違う悩みがあって、それをこのカウンターで一人酒したっけ。 一人で飲む酒もいいもので、心の中の不発弾の信管をひとつずつ丁寧に処理できたりする。 気さくな大将や女将さんを見ていると、ああまた来ようという気にもなるから不思議なものだ。
流川でウィスキーを飲んでタクシーで帰る。 今夜はよく寝れそうだ。
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