これが目に入らぬか
2003年10月16日(木)
電車に乗ると、満員だというのにちょっとした空間ができていた。その真ん中に、右の小指を包帯でぐるぐる巻きにした手を、胸の前で捧げるように持ち上げている中年のサラリーマンが立っていた。皆、なんとなく落ち着かない視線をさまよわせながら、当たったら大変だという思いで、車内の意見は一致しているようだった。
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