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2001年09月30日(日) ONの対照的な末路

5月28日付のこの「日記」で「西武のカブレラは王貞治を超えられるのか?」
について書きましたが、実際に王さんの年間ホームラン記録への挑戦権を得たのは、
近鉄のローズでした。
でも、悪い予感だけは当たってしまいました。
今日の対ダイエー戦。
あからさまなボール攻めで、ローズは全く勝負してもらえませんでした。

王さん自身が指令を出したか否かはこの際問題ではありません。
結果に現れたのは、王ダイエーが王さんの記録を守るために姑息な手段を用いた
事実だけです。
王さん、またもや、やらかしてくれましたね。全く…。

王さんは中国移民のお父さんから、日本人に順応して生きる事の大切さを
教え込まれて育ったそうですが、でもその結果がコレなのだとすれば、
何とも情けない限りです。
また、個人的には子供時代のスーパースターだった人の無残な晩節を見るのは
甚だ寂しい限りです。
日本国籍でないが故に唯一人国体に出られなかった高校時代の屈辱を
王さんはもう忘れたのでしょうか???
…あまりにも「日本人的」に振舞わねばならなかった王さんの姿には
何か非常な悲哀を感じます。

さて、同じ今日この日、「ON」のもう一方の雄であった、
長島茂雄の引退セレモニーが催されていました。
王さん世代にしてON世代ではない私には、何の思い入れもない人物ですが、
でも晴れやかな笑顔でセレモニーを終えた長嶋の姿には、
何がしかの感慨を覚えました。とにもかくにもこの人は、「幸せ」な人ですね。
同じ日の王さんとの対照的な姿を見るに付け、そう思います。

ところでマラソンの高橋尚子選手が世界記録を樹立しました。
世界の桧舞台で、勿論現役で活躍している姿は
作られた、押しつけがましい長嶋老人の「感動劇」よりははるかに印象的です。
ただ、高橋尚子を時代が「共有」する事までは至らないでしょう。
でも長嶋の時代には多分それがあった。その意味でも長嶋は本当に幸福な人です。










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