ぴっぽ 「自由研究何やるの?」 ピー 「さぁ・・・」 ぴっぽ 「『さぁ・・・』て」 ピー 「だってやらなきゃいけないとは言われてないもん」 ぴっぽ 「まぁね・・・あ、やりたくないの?」 ピー 「いや、やりたい」 ぴっぽ 「・・・なら早めに考えて始めた方がいいと思うよ」 ピー 「うーん・・・何やろっかなぁ・・・あ!標本!虫の!」 ぴっぽ 「・・・標本作るの?」 ピー 「うん!」 ぴっぽ 「えーそれはちょっとやめて欲しい」 ピー 「なんで?」 ぴっぽ 「だってさ、標本て事は死んだ虫でしょ、どうやって用意するの?」 ピー 「・・・・・・捕まえてきてまず飼うっていうのは?」 ぴっぽ 「標本にする為に飼うっていうのは何かヘンだよ、生き続けるかもしれないし、しかも死ぬの待つみたいでイヤじゃん」 ピー 「・・・・・・そうだけど」 ぴっぽ 「ていうかママはさ、犬とか猫みたいに、人間に可愛がってもらってるのを喜んでくれてるんだなっていうのが伝わってくる生き物なら飼ってもいいけど、そうじゃない生き物は何だか可哀そうな気がしてくるからあんまり飼いたくないんだよね・・・どっち道このマンションは犬猫は飼えないけど」 ピー 「でも、標本やりたいなぁ・・・」 ぴっぽ 「・・・ジジの生まれ変わりの虫とかかもよー」 ピー 「えー!人間は人間に生まれ変わるんじゃないの!?」 ぴっぽ 「そうとは限らないかもよ、よく解んないけど、ママが思うに命ってナルトのチャクラじゃないけどさ、ああいう感じの、生き物を生かす為のエネルギーみたいなものじゃないかと思うのね」 ピー 「うん」 ぴっぽ 「だから人が死ぬと、雨が蒸発して空に上っていく様にさ、そういう命っていうエネルギーの集合体っていうか、元々あった場所っていうか、まぁそういう所へ戻っていくんじゃないかなぁと」 ピー 「うんうん」 ぴっぽ 「で、蒸発した雨がまた降って来るのと同じ様に、新しく生まれる生き物に入るの再び」 ピー 「うんうんうん」
夏休みの自由研究のお話が何やら壮大な生命の神秘についてのセミナーみたくなっちまいました。
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