2001年07月25日(水)



【■夏祭り■】


また今年もそんな季節がやってきた。
既に歩行者天国も始まって。
沢山の若者が行き交っている。

夏祭りの夜。

子供の頃は訳の解らないもの淋しさで
夏祭りの終わるのが嫌だったっけ。
ふと思い出す。

去年は誰と一緒だった?
その前は?
もっと前は?

ドンドン記憶は甦り鮮明に私を若くする。
浴衣も良く着ていたね。
今みたいに、丈も短く無くてね。
歩きにくかったのを覚えているよ。

そんな夏祭りの夜。

もう楽しめなくなった夏祭りは
どうしてだろう?

それは大人になったとかそんな事じゃなくて
ただ夏祭りの楽しみ方を忘れてしまった。
きっとそれだけだね。

歩いても楽しくない。
そんなの夏祭りじゃないかもね。

夏祭りは寂しくなりすぎた私を
慰めてくれる事も無くなった。

誰にも、誰とも、逢う事は無く。

ただ一人で歩いて買いに行った
林檎飴がやけに美味しくて切なくなった。

ふと歳に気付いてしまう。
そんな夏祭りの夜。







 


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