2002年02月23日(土)



【―月光の希望―】



   「希望なんて持てないよ、余りにくだらな過ぎて。」

   苦笑しながら、そう、君の問いに僕は答えた。
   君に出会った頃、僕は既に自分を取り巻く全てに対して
   斜に構えるのが当たり前になっていた。

   希望を持って望んだ社会は思っていたよりも泥沼だったんだ。
   そして。どんどん人を信じる事が馬鹿らしくなって行った。

   その頃は、関わる全てが、打算と、駆け引きと、裏切りで。
   そして、余りに当たり前に繰り返されていたから。
   僕には何が真実かも、解らなくなって行ったんだ。

   けれど。
   そんな風に周囲に流されるまま、黒い闇に融けこんだ僕に、
   忘れていたモノを思い出させてくれたのは、穢れを知りながら
   真っ白だった君。

   君自身が、優しい希望の光だった。
   太陽の様に激しいものではなくて、静かな、灯火のようなあたたかさが
   ゆっくりと、僕の心を癒していった。

   それはまるで、青い月光のような希望だった。
   そして君と生きる全てが、僕には希望だった。

   君が居なくなったなんて、いまだに信じられないで居るよ。
   ねぇ、嘘だと言ってくれ。
   この黒い墓標の下に、本当に君が眠っているの?
   僕の腕の中で眠る君の寝顔を、僕はまだ鮮明に覚えているのに?
   
   そう、だから、君が月光に融けてしまう前に僕は君に会いに行く。

   君よ。
   どうかまだ、融けないで居て・・・
   僕が行くのを待っていて・・・

   今晩君が待っていてくれるという希望を僕は抱いて眠りにつこう。
   青白い満月が、僕の勇気を後押しする。

   起きる事の無い明日。
   君に出会える夢を見ながら、僕はこの世に別れを告げた。





   ++++

   なんとなーく、書いた。でもまとまり無くなっちゃった、反省






 



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