日常喜劇

2010年06月05日(土) 話の中なら殺せる


元同僚達と久しぶりに会った。
それぞれ新しい職場でどうしてるか、
元の職場でどんな酷い目にあったか等
たま〜に話すから楽しいv
転職先が実はものすごい近くて、2年も
通ってたのに気付かなかったから今度
一緒に食事しよう!なんて縁も聞くと楽しい。

そのうちの一人がふと呟いた。
「私、文章書いてみたいんですよね」

彼女は読書するとも文章書くとも聞いたことがない。
どんな話〜?と皆で興味津々聞いているうちに、
いつの間にか「元職場を舞台にした連続殺人事件」は
どうよ、という話で盛り上がった。

朝出勤してくると、理事長室で理事長が亡くなっている。
窓は開けっ放しだが人は入れない広さで中から
鍵がかかっている、みたいな導入から入り、事情聴取を
受ける人皆がそれぞれ会社への不満を口にする。
私よりあの人の方が不満があるはず…と言われて
退職者まで操作の手を広げるが、尋常じゃない数の
退職者達も皆、在職中にどんな酷い目に遭ったのか
告白し続け、誰も殺意を否定しない。そうこうしている
うちにどんどん殺人が起こり…という推理小説だ。

単にどんな酷い会社か、事情聴取にかこつけて
書き連ねているだけなのだが、そのうち刑事の誰かが
時系列に誰がどんな酷い目に遭ったか作成してくれたら
便利だよね、とか話して大盛り上がりになった。
最終的には容疑者全員がちょっとずつ加担して皆で
かばいあった完全犯罪にすればいい、という結論に
落ち着いた。例えば倒れていても助けないとか、
目撃しても喋らないとか、賞味期限の食べ物を
放置しておくとか、皆して誰が何をしたのか
知らないけど消極的な協力を続けていけば犯人も
解らず、で犯罪成立するんじゃないだろうか。

うん、なんか書けそう(私には無理だが)


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牛良 [MAIL] [HOMEPAGE]

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