車を所有していない私にとって、傘はこの季節の必須ア イテムのひとつだ。 ある時点からずっと同じ傘を買い続けていた。 色や長さを変える事もなく、同じ会社の同じ長さの同じ 色の同じ傘。 今使っている傘は多分四代目か五代目だが大分長く、最 低でも十年は経っていると思われる。 「長く使っている傘」の想像図よりも余程奇麗で、意外 に使える物だなと感心してしまう。 この傘を買い始めた頃は、忘れたり無くしたり無くなっ たり(どれも同じ様だが違う)して、直ぐに新しい、で も同じ傘を買っていたので、今の傘が長く使えているの は、ちょっと嬉しい。
さすがに今同じ傘は売っていないだろうから、もし傘が 壊れたら新たなるお気に入りを探す事になる。 でもきっと、今の傘と同じ様な物を選ぶのだろう。 持ち手は丸くなくて、長さは地面につけるとちょっと腕 が曲がるくらい、そして色は暗めの青。 それでも、一部分で良いから透明で向こうが見える傘に 買い替えようか、と今日の様な暴風雨の日には思うのだ。
|