★我孫子武丸。 『人形はライブハウスで推理する』

待望の人形シリーズ(^-^)
前巻が出ていたのを知らずにいて、最近文庫化されたのを発見して
踊っていたら、この最新刊・・・うれしいねえ、こういうの。
複雑にからみあってしまった小さな謎が、鞠夫によって小気味よく
ほどかれていく過程はさることながら、いつも感心するのは
本当にこの作者は若い女性の気持ちをよくわかっている・・・。
あれこれ悩んで、失敗して、怒って泣いて、そんな素の姿に共感できる
主人公が、おむっちゃんなのだ。
ミステリ読者にあるまじき思いだが、ほとんど謎うんぬんより、彼女と
朝永さんの行く末を見守って、ハラハラドキドキ。ふふ。
だから、一番のお気に入りは「人形は楽屋で推理する」。
おむっちゃん、やったな!(ここ関西弁、野坂先生風)

巻末のいっこく堂さんとの対談も、なかなか興味深かった。
人形シリーズ、今度は何年も待たずに続編ありそう?なので、うれしい。
今回二人に押されてちとパワー不足気味だった鞠夫の活躍も期待。
2001年09月01日(土)
By ちゃいむ

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